日本語字幕付き
DVD
若きヴェルディの娯楽活劇『ロンバルディ』
テオドッシュウ、メーリ、ペルトゥージと
役者が揃った上演が映像に!
『第一回十字軍のロンバルディア人』、略して『ロンバルディ』は、ヴェルディが『ナブッコ』の成功に続いて作曲したオペラ。『ナブッコ』で称賛された良さを継承しつつ、宗教オペラだった『ナブッコ』に比べるとずっと娯楽活劇風になっており、これまた大成功を収めました。ヴェルディの音楽も、激しい熱血っぷりも多々ありつつ、有名なオロンテのアリア「私の喜びで彼女を包みたい」のような優美さもあり、一歩進んだ感があります。ただ見所を盛り込みすぎた台本があまりに話がすっ飛ぶので、オペラのドラマ性が重視される時代になると人気は下火になってしまいました。人気が再浮上するのは1970年代に入ってからです。
ここに収録されている2009年1月のパルマの上演は、近年の『ロンバルディ』の中でも特に注目されるものでした。このオペラは、可憐なヒロインでありながらド迫力で歌い倒す必要もある難役ジゼルダを歌いこなせるソプラノが鍵になります。これにはディミトラ・テオドッシュウは打ってつけ、第2幕の幕切れでは素晴らしい歌を聴かせてくれます。物語の軸となるパガーノは、ベテランのバス=バリトン、ミケーレ・ペルトゥージ。風格を漂わせつつ、父殺しの罪に苦悶する渋い歌唱演技は素晴らしいの一言。オロンテは、近年ヴェルディ・テノールとしてますます人気が高まっているフランチェスコ・メーリ。情熱的かつ気品ある歌いっぷりは気持ちの良いものです。もう一人のテノール、アルヴィーノのロベルト・デ・ビアージョは、カターニャ出身。ここ数年注目度が上がっているテノールで、2011年にはメトロポリタン歌劇場にもデビュー。シチリア人らしい情熱的な歌が魅力です。ダニエレ・カッレガーリは、正統なヴェルディを作れる指揮者として、パルマの口うるさい聴衆からも支持の強い人。ランベルト・プッジェッリは極めて堅実なもので、初めてこのオペラを見る人でも安心です。
日本語字幕つきです。(キングインターナショナル)
ヴェルディ:
歌劇『第1回十字軍のロンバルディア人』全曲
ディミトラ・テオドッシュウ(S ジゼルダ)
フランチェスコ・メーリ(T オロンテ)
ミケーレ・ペルトゥージ(Bs パガーノ)
ロベルト・デ・ビアージョ(T アルヴィーノ)
クリスティーナ・ジャンネッリ(S ヴィクリンダ)
ロベルト・タリアヴィーニ(Bs ピッロ)
グレゴリー・ボンファッティ(T ミラノ市長)
ヴァルディス・ヤンソンス(Br アッチャーノ)
ダニエラ・ピーニ(Ms ソフィア)
パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
ダニエレ・カッレガーリ(指揮)
演出:ランベルト・プッジェッリ
装置:パオロ・ブレーニ
衣装:サントゥッツァ・カリ
照明:アンドレア・ボレッリ
収録時期:2009年1月15,21日
収録場所:パルマ、レッジョ劇場(ライヴ)
・ボーナス映像:『第1回十字軍のロンバルディア人』について
収録時間:本編144分、ボーナス10分
画面:カラー、16:9
音声:DTS 5.1 / PCM Stereo
字幕:日本語、伊英独仏西中韓
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