
東芝製 ST管使用5球スーパーラジオ (6UA-16)整備済品の出品です
東芝製 ST管使用5球スーパーラジオ(6UA-16)の出品にあたり整備調整し受信状態良好です。
【このラジオの概要と入手時の状況】
昭和20年代の一般家庭用の受信機は再生検波方式の3~4球式受信機が主流で5球スーパー・ヘテロダイン受信機は感度と分離性が優れ一般家庭の憧れの存在でした。この 東芝製5球スーパーラジオは入手時、電源が入らずジャンク品との事でしたがキャビネットからシャーシ部を引き出してみると主要部品は付属しているものの内部は配線も抵抗、コンデンサー類は一切外されて無しの状態でした。更にツマミ、背面板、ダイアル針も付属せず・・でした。キャビネットのデザインが素的でそれにひかれて落札したものの最初から組立となりました。従ってオリジナルの製品からかけ離れたものになっています。一般的なST管使用の5球スーパーラジオです。回路では整流回路部は2段整流回路を採用しハムの発生を極力抑えました。更に外部接続(PU・ピックアップ)では接続端子に旧型のばね式端子が使用され現代の機器との接続が困難なので、ばね式端子の横に3,5mmステレオミニジャック(出る音はモノーラルです)を新設しました。スマフォ、CDプレーヤー、レトロなレコードプレーヤー等を接続して小型のアンプとして真空管特有の暖か味のある音をお楽しみ頂けます。外部接続機器を使用時の音量調整は外部機器側で行って下さい。尚、旧型のばね式の端子はそのまま使用可能の状態にしてあります。
【整備内容】
* 整備としては、キャビネット(木製の外箱)は塗装が剥がれ傷等著しいので塗装を剥離しケヤキ色ウレタンニスを数回塗布して仕上げました。ダイアル板の裏板の黄色の塗装の退色がひどいので同色の黄色のスプレー塗装をしました。
* ダイアル針の欠品を補うのは大変でなかなかサイズが合うのが難しく大変苦労しました。幸い手持ちにピッタリの物が見つかり何とか苦境を脱した次第です。
* シャーシの表面の汚れと錆が発生していたので汚れ落としと錆落とし後、シルバーのスプレー塗装しました。
* バリコンは汚れがひどく、クッション材が硬化していたので、バリコンの洗浄、クッション材の交換を行いました。
* シャーシ内部としては、配線、コンデンサーは全て現代の物に、抵抗類は一部を除き当時の正常品を使用しました。
* 出力トランスの2次巻き線が断線していたので東栄変成器製 3Wの新品に交換しました。
* 6,5 インチのスピーカーのコーンの一部に破れがあり、更にスピーカーコイルの引き出し線が短く、出力トランスの交換時の接続が困難なので同じサイズの手持ちの中古のスピーカーに交換しました。
* マジックアイ用スイッチ
マジックアイは緑に輝く蛍光面の劣化が極端に短い為、チューニング(同調)が終わり次第出来るだけ速やかにスイッチを切って下さい。蛍光面の寿命は 100時間を過ぎると急激に劣化すると言われています。これは1日2時間使用した場合何と50日位になります。本体背面に小型のスナップスイッチを付けましたのでこまめにスイッチを切ってお使いください。マジックアイの使用に関して下段に詳しく記述しましたのでご参照ください。
* 整流回路ですが、ハム対策として2段整流回路の採用を行いました。これによりハムの低減を図りました。
* ツマミは3個共欠品していたので手持ちの物に交換しました。従ってオリジナルではありません。
* 真空管はすべてエミッション値を真空管測定器でチェックしてあります。
* 平滑回路用のブロック・コンデンサーは新品のチューブラコンに交換しました。古いブロック・コンデンサーはダミーで残してあります。
* フューズ、パイロットランプ、ダイアル糸等の交換をしました。フューズカバーが無く感電の恐れがあるのでアルミ板で手造りのカバーを付けました。デコボコのカバーで恰好が悪いですが役目は果たしていますのでご勘弁願います。
* ピックアップ端子として使いやすい ステレオ用3,5mmミニジャック(出る音はモノーラルです)をばね式のピックアップ端子の代わりに新設しました。スマフォ、CDプレーヤー、レトロなレコードプレーヤー等を接続して迫力のある伸びやかで温かみのある真空管特有の音をお楽しみ下さい。旧型のばね式の端子はそのまま使用可能の状態にしてあります。
* 裏板が欠品でしたので自作しました。
* IFT調整、トラッキング調整(単一調整)をして感度よく受信します。
* 使用真空管(ST管)6WC5, UZ-6D6, 6ZDH3A, UZ-42, KX-80BK, 6S5G(マジックアイ)の6球編成です。
* ツマミは前面下部に3個配置されています。
1)左側のツマミは電源と音質調整用です。時計方向に スイッチON 高音強調、中音、低音強調の順に変化します
2)中央のツマミはPH( 外部機器接続)、音量調整ボリュームです。左一杯にツマミを回すとPHに切り替わります。
3)右端のツマミはチューナー(同調)用です。
* アンティークラジオはアンテナが必要です。付属の青色のアンテナ用ビニール電線を4m程お付けしました。室内に一杯に伸ばして使用して下さい。電波の強い地域でもアンテナ線は張って下さい。マジックアイが閉じにくくなりますので・・とても感度よく大きな音で受信します。千葉市から約15kmの当地でNHK第一、第二放送等うるさい程でボリュームをほんの少し廻した状態で使用する程でした。
* 受信安定性 : 半日ほど受信を継続してみましたが異常なく安定して受信出来ました。
* 外形寸法 横幅 : 48cm, 奥行き : 21cm, 高さ : 25cm (凡その寸法) 重量 : 約5kg
家庭用ラジオとしては中型の部類です。前面の半分を占める大型の黄色に輝くダイアルはこのラジオの存在感をアピールしていてとても印象的で残りの半分を占めるこげ茶色のグリルと良くマッチして素敵なデザインです。洋室、和室 両方に良くマッチしていてアンティークな置物としてお奨めです。
【注意事項】
1) マジックアイ
緑に輝く蛍光面をもつこの真空管はその寿命が他の真空管に比べて極端に短い真空管です。寿命の短さは蛍光面の劣化によるものでこれに関しては ”ラジオ技術 昭和28年9月号” にその寿命は凡そ500時間で、100時間で急激に輝度が劣化するとのことです(私の親しい友人から教えて頂いたものです)。是非 マジックアイ用のスイッチを有効に活用してその寿命を長くしてお使いください。マジックアイは現在大変入手困難で高価な真空管です。又、マジックアイの蛍光面は太陽光線でも劣化しますのでラジオの設置場所は南向きを避けて設置して下さい。
2) 青色のアンテナ線、約4m程お付けしてあります。受信状態は地域、設置場所によって異なります。古典ラジオはアンテナが必要です。必ず室内に伸ばしてお使てい下さい。
3) 半世紀以上の製造品です。トランス類、真空管等大半の部品は全て当時の物です。現状の受信状態は将来の品質を保証するものではありません。その為、入札金額をジャンク品相当の価格に設定してあります。
4) 経年による汚れ、擦り傷、当たりキズ、色やけ等あります。神経質な方、美品や新品をお求めの方の入札はご遠慮下さい。
5) 追加画像と説明を参考にされて、ノークレーム、ノーリターンでお願い致します。
6) 悪い評価の多い方は評価内容に依って入札を取り消させて貰う場合があります。また、新規の方の入札は混乱を防ぐ意味で質問欄からお問い合わせください。ご理解の程よろしくお願い致します。
7) 発送は ゆうパック便の着払いです。
8) 落札後、24時間以内に何のご連絡が無い場合、及び連絡後3日以内に何の連絡無くご入金の手続が無い場合,落札を取り消す場合があります。連絡や入金が遅れる場合は必ずご連絡下さい。取り消された場合、悪い評価を付けますのでご承知置き下さい。
【追加画像でご確認ください】

シャーシ内部の画像です

本体底部の画像です

左は外部接続端子・右はM-アイ用スイッチです

出力トランス(新品)

整備完了しキャビネットに収める所です

