こしの千涯（こしの せんがい、1895年8月20日 - 1958年2月27日）は、新潟県出身の日本画家で、特に良寛を主題とした作品で知られています。

生涯と経歴：
出生：1895年、新潟県西蒲原郡潟東村（現・新潟市西蒲区）に生まれる。
学び：1921年（大正10年）、横山大観に弟子入りを志すも叶わず、上野の日本肖像画学院に入学し、絵画の基礎を学ぶ。
帰郷：1923年（大正12年）の関東大震災後、新潟に戻り、巻町漆山（現・新潟市西蒲区）で画家としての活動を開始。
雅号の変遷：当初は「美高」と号し、その後「耕華」「耕堂」と改め、最終的に1935年（昭和10年）、良寛研究家の相馬御風の助言で「越後千涯」とし、さらに「こしの千涯」と名乗るようになる。
作風：良寛への深い敬慕から、彼の姿や精神性を描いた作品を多く制作。無欲清浄な画境を追求し、独自の世界観を築いた。
晩年：新潟市に移り住み、制作活動を続けたが、1958年に62歳で逝去。

主な作品：
『こころの良寛』：1973年に刊行された画集で、こしの千涯の代表的な良寛作品を収録。
『良寛さまと逸話―画文集』：1984年に出版された画文集で、良寛にまつわる逸話とともに作品を紹介。

こしの千涯の作品は、良寛の人柄や思想を深く表現しており、多くの人々に親しまれています。
彼の作品は、新潟県内の美術館や資料館で鑑賞することができます。 また、彼の画業に関する書籍も複数刊行されており、良寛研究の一環としても注目されています。



表具寸法（軸先含む）★約38×164
本紙寸法★約28×80


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