数々のアメカジアイテムに日々囲まれ、
目の肥えたアメカジショップが企画した
ジーンズは「超高コスパモデル」。
素晴らしいスペックを備えながらも
無駄を徹底的に排し、テーパードの効いた、
シルエットが美しい一本。

股上が比較的ゆったり取られているので
「タイトストレート」と付けられた名前ほど
タイトさは感じさせない。

そしてこのモデルの良さは、
シルエットの美しさもそうだが、
何よりも縫製や生地などの
トータルの品質の高さ。
２万円以上する
数々のジャパンデニムブランドと比べても、
全く遜色ない。
「全体の品質」に影響しないピスネームや
バックポケットのステッチなどの
「飾り」を一切排したシンプルモデル。

ただ２つだけ、オリジナルの副資材を採用。
一つ目は薄く捌かれた鹿革パッチ。
油分を含むことで
茶色く変色 ＆ 柔らかいシワが出る
経年変化をすると思われる。
もう一つは、
革パッチ裏部分に縫い付けた
「W＆W」の織りネーム。
この２つ以外のパーツは、
すべて「既製品」と言う潔さ。

定価が
W&W 15OZ タイトストレート
（品番WAW-TS02 ）15,180円

特徴を挙げていくと
①素材が岡山産セルビッジデニム
（スーピマコットン・防縮加工済み）
15ozのこのデニムは強いザラつきがあり、
コシが強く、また経年変化が楽しみな程
非常に濃い染めが、これは
ダブルダイ（インディゴの2回染め）

②トップボタンは見慣れた「月桂樹」。
素材はおそらくアルミの既製品パーツ。

③ユニバーサルジッパー。
これも現行のもの。
（尚、ユニバーサルは現在日本のYKK傘下）

④刻印なしのプレーンな打ち抜き銅リベット。
裏面にはユニバーサルの刻印。

⑤ビッチはピンク耳。
日本国内で生産されるセルビッチデニムって、
生産効率が悪いため、価格は決して安くなりません。ここまでローテンションでおられた生地なら、尚更・・・。

⑥腰サイドの縫製（通称：クインチ）も、
綿糸の太さ＆運針数はしっかり指定している。

⑦バックポケットは一筆縫製、２色使い。

⑧適材適所で糸を変え、
運針数（ピッチ）を変えている。
長く履ける　＆　経年変化させた後の姿を
想像し、しっかり丁寧に作られている。

長くなったが、とにかくこの商品は
「2~3万円台のプレミアムジーンズと同じ」
ということだろう。

サイズはW 34表記で、
各所メジャー実測値は
ウエスト88cm、股上25cm、股下81cm、
渡り幅32cm、裾幅20cm。
試着程度に足入れしただけの
新品同様の品。

店頭定価が1万5180円