1977年に
ニューヨークで結成。
1970年代後半から
1980年代前半にかけて、
ディスコソングを中心に世界的ヒット曲を次々生み出す。
ゲイ・マーケットをターゲットにして売り出され、メンバーそれぞれが、ゲイ受けを狙ったアメリカの職業等の
コスプレをしている。ポップス史上、ゲイ・イメージを表面に出して音楽活動を行った最初のグループといわれ、アメリカにおけるゲイの理解向上に貢献したとの評価もある。またリード・ボーカルのヴィクター・ウィリス以外は全員ゲイであったといわれていたが、真偽は定かではない。実際、長年ゲイだと思われてきた2代目リード・ボーカルのレイ・シンプソンは一般女性と結婚し、娘も誕生している。
1985年に一旦解散するも
1987年に再結成され、幾度かのメンバーチェンジを行いながらも、現在に至るまでアメリカ国内のみならず世界各国でライブ活動を続けており、現在も高い人気を誇っていて、世界での売上は1億枚を超えたとも言われている。
デビュー当時のオリジナル・メンバーはフェリペ・ローズ以外全員髭をはやしていた。
結成へのいきさつ
グループ結成にあたり、モラリはまずフェリペ・ローズをスカウト。そして、
ミュージカル俳優やシンガーとして既に活躍していたヴィクター・ウィリスをリード・ボーカルに抜擢し、その友人でシンガーのアレックス・ブレイリーもバック・ボーカルとして加入させた。その後、
新聞に「ゲイのシンガーで、
マッチョ・ルックの人求む」という
広告を打ち出して
オーディションを行い
[1]、その結果、デイヴィッド・ホードー、ランディ・ジョーンズ、グレン・ヒューズ(イギリスのミュージシャン、
グレン・ヒューズとは別人)の3人がメンバー入りした。
初期のヴィレッジ・ピープルは、ゲイ・ディスコでの営業等を中心に
アンダーグラウンド的な活動を行っていたが、ゲイ受けを狙いすぎたヴィジュアルや音楽性が裏目に出てしまい、ターゲットとしていた肝心のゲイ達からは「ゲイを
パロディ化している」と受け止められ、あまり良い反応は得られなかったという
[1]。そこで、ゲイに限らず一般の人々にも受け入れられるように、ポップ路線へと変更したところ
[1]、それが功を奏し世界的スターとして大成功を収める結果となった。
メンバー
※担当パート表記はキャラクター名
オリジナル・メンバー
- ヴィクター・ウィリス (Victor Willis) - 警官 (1977年-1979年、1982年)
- フェリペ・ローズ (Felipe Rose) - インディアン (1977年-)
- アレックス・ブレイリー (Alex Briley) - GI (1977年-)
- デイヴィッド・ホードー (David Hodo) - 土工 (1977年-1981年、1987年-2013年)
- ランディ・ジョーンズ (Randy Jones) - カウボーイ (1977年-1980年、1987年-1990年)
- グレン・ヒューズ (Glenn Hughes) - 革ジャン男 (1977年-1995年) ※2001年3月4日、
追加メンバー
- レイ・シンプソン (Ray Simpson) - 2代目ポリスマン (1979年-1981年、1987年-)
- マイルス・ジェイ (Miles Jaye) - 3代目ポリスマン (1983年-1984年)
- レイ・ステファンズ (Ray Stephens) - 4代目ポリスマン (1985年)
- ジェフ・オルソン (Jeff Olson) - 2代目カウボーイ (1980年-1985年、1991年-2013年)
- マーク・リー (Mark Lee) - 2代目道路工事人 (1982年-1985年)
- エリック・アンザローン (Eric Anzalone) - 2代目革ジャン男 (1995年-)
- ジム・ニューマン (Jim Newman) - 3代目カウボーイ (2013年-)
- ビル・ホワイトフィールド (Bill Whitefield) - 3代目道路工事人 (2013年-)
SIDE A San Francisco (You've Got Me) (サンフランシスコ) Written-By P. Whitehead*, H. Belolo*, J. Morali*, P. Hurtt* 3:36