
青柳恵介著、「民芸買物紀行」(新潮社刊・とんぼの本)」です。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。
★内容: あそこに行ったらこれを買いたい。風光明媚で土産良ければいうことなし。という訳で、東北、北陸、山陰、四国、九州を回ってみた。歩いて探したら、まだまだ残っていた、本当の手づくりの品々。使いやすくて美しい物のみを求め、各地を訪ねた目利きがそっと教える、掘出し物の数々を紹介する。
「この『民芸買物紀行』とは、おそらくは好みに偏りがあるであろう私が、地方に旅してたまたま出くわした産物のうちで好ましきものに思われたものの収録です。人の好みは色々で言葉に表しにくいものですけれど、大雑把な点では、良き「郷土の手工芸品」の概念は共通する所が多いだろうと思います。第1には素材、材料が良いこと。第2に作者の腕前が確かなこと。第3に無駄な装飾がなく、そのものの用途の機能的な美しさを備えていること。第4に値段が安いこと。第5に、その土地の地理や歴史や文化の香りを濃厚に漂わせていること。等々と条件はあげられますが、全部の条件を満たしている、そんな理想的な品物に出会うことは、現代では奇跡に近い。 (中略) それでも、作者自身がそういう条件の矛盾を感じながらも日々所与の条件と格闘して、いい仕事を我々に見せてくれることもあります。そういうものに出会った時の喜びは格別です。『民芸買物紀行』の旅は、
そういう作者を求める旅であったと言って過言ではありません」 (本書「まえがき」より)
★著者、青柳恵介(あおやぎ けいすけ)は1950年、東京生まれ。成城大学大学院博士課程修了。専門は国文学。古美術評論家。学生の頃から骨董に親しみ、成城学園教育研究所に勤務するほか、成城大学、東京海洋大学の非常勤講師なども務めた。主な著書に『酒の器』、『風の男 白洲次郎』、『骨董屋という仕事』、『柳孝 骨董一代』、『白洲次郎と白洲正子 ― 乱世に生きた二人』など。ほかに古美術や工芸について多くのエッセイを各誌に著している。白洲正子と親交を結んだことでもよく知られる。
◎「とんぼの本」は、「見るたのしみ」と「読むよろこび」を一冊に凝縮し、時代に流されず、時を超えて楽しめるように編集されたビジュアルタイプの入門書。ラインアップは美術、工芸、建築、写真、文学、暮らし、旅など・・・あらゆるジャンルに及び、読者がそのとき知りたい・見たい・読みたいと感じたものやことを気軽に手にすることのできる、「好奇心」の詰まった「おもちゃ箱」のようなシリーズ。
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