ご覧いただきありがとうございます。アンティークの鶴乃堂です。

安心してお取引いただけるよう、厳選した品を心を込めて出品しております。

■ 商品説明

こちらは、1896年頃に制作された、フランス・バカラ（BACCARAT）による「ルイ・フィリップモデル」の大型アンティーク・デキャンタです。

19世紀中葉、フランス国王ルイ・フィリップ1世の治世に誕生したこのモデルは、バカラのクラシカルなカット技術の頂点を示す意匠として知られ、後に名作「アルクール」シリーズの基礎ともなった歴史的作品群のひとつと位置づけられています。

本品は、そのルイ・フィリップ様式の特徴である重厚な対称構造と、立体的なダイヤモンドカットを全面に配した威厳あるデザインが印象的です。

手仕事による吹きガラス（ハンドブロー）で成形された本体に、濃密なコバルトブルーの被せクリスタルが重ねられ、光を受けるたびに神秘的な輝きを放ちます。

六角形に特注カットされたストッパーは、単なる栓の域を超えた彫刻作品のような存在感があり、本体との一体感を高めています。

また、底面には放射状の精密なカットが施され、細部に至るまで手を抜かないバカラの職人技が光ります。

このような造形は、後の「アルクール」にも通じる幾何学的バランスや屈折美を先取りしており、バカラのデザイン変遷を辿るうえで極めて重要な一品です。

100年以上の時を経た今なお、色彩・透明感・輝きは衰えず、存在そのものが芸術品と言える逸品です。

コレクションとしてはもちろん、空間を格上げするインテリアピースとしてもおすすめの逸品です。

■ 特徴
・1896年頃制作、ルイ・フィリップ様式のバカラ大型デキャンタ
・名作「アルクール」の源流とも言える造形バランスとカッティング
・重厚で安定感のある佇まい ・一点一点手作業で吹き上げられた高品質クリスタルガラス
・深く鮮やかなコバルトブルーの被せクリスタル
・全体に施された超細密なダイヤモンドカット装飾
・六角形にカットされた特注ストッパー付き
・底面にも放射状カット入りの美しい仕上げ

■ サイズ（約）
・全高（栓含む）：27.8cm
・本体のみ：22.7cm
・最大直径：10.5cm
・底面直径：9.5cm
・本体重量：1,276g

■ コンディション
経年による汚れ、ネック部にごく小さな擦り傷の跡が見られますが（写真9枚目）、この商品の価値を大きく損なうものではないと思います。全体としては良好な状態を保っていると思います。
・状態確認には万全を期していますが、見落としがある可能性もございます。

■その他
・簡易運営のため請求書・領収書の発行は行っておりません。決済画面やメール履歴を証明としてご利用ください。
・まとめて取引には対応しておりません。
・ご入札、購入にあたりましては説明文と写真をよくご覧の上、お願いします。