今年のアメリカのスワップミートで購入して来たリンカートM35のアッセンブリーです。
現地では、フロートボウルの付いたコンプリートキャブで4-500ドルが相場だと思いますが、私は転売目的よりも自店での修理に使う観点から、相場の値段よりもダメージの有無と、どこまで当時のオリジナルパーツが付いているか等も含めて整備士としてコンディションを総合的に判断して購入している為、純正ナックルスロットルレバーとキャブステーが付いている事などから、現地の相場よりも高値で購入して来たキャブです。
各部の良いコンディションから、何故車体から外されたのかが不明なキャブですが、当然ながら分解清掃を前提に使用する商品の為、敢えてヤフオク上では状態は悪いと表現しますが、ビンテージハーレーダビットソンの修理に携わる人間としては、極上の仕入れだと思っています。パーツがレアかどうかの基準で売買している人とは見ている部分が違います。
適合年式は、一般的には1940年以降になるのだと思いますが、マニホールドが4ボルトになる40年以降で有れば、その後に続く1000-1200ccの全ての車種に使えると思います。但し後期ハイドラのFLHになるとエンジン本来のパワーを充分に発揮出来ない可能性が出てくる為に、より大きなキャブをつけた方が良い場合もあります。
ちなみに当店では、ナックルヘッドの36-39前期のスモールポートヘッド用にワンオフされたマニホールドも在庫していますので、そのマニホールドとセットで使用すれば、30sナックルにも使用可能な為、36年から使用可能と表記していますが、ポン付け出来るのは40年からの4ボルトマニホールドからです。
この後別のオークションで36-39オプションキャブのM55も同じ500ドル相当バーゲンで出品して行きます。直近の全米各地で行われているビンテージハーレーダビットソンのスワップミートで売られている相場を肌感覚で知っているので、その価格帯での販売となり、送料や関税、本来上乗せしたい利益分が省かれた価格帯でのスタートなので、バーゲンと言えると思います。
他にも100ドル相当や1,000ドル相当の出品も増やして行く考えです。特に格好をつけている訳では無く、当然ながら米国現地に自ら年に何度も足を運んで実際に米ドルの現金で購入しているので、バーゲン品として安目に出品して行きますが、ボランティア活動では無いので極力仕入れ価格を割らない様に最低限、現在のアメリカ現地でのスワップミートの相場価格を基に100ドルバーゲンに相当するか500ドルバーゲンなのかそれ以上かを決定しています。ちなみに今回は1ドル160円計算での出品です。日本円から米ドル現金に換金するだけで、皆さんは実は1ドル辺り2円以上の換金手数料を換金する銀行に支払っています。
私は現地の売り手がスワップミートで売れ残った商品や、いわゆるジャンク品を含む粗悪な商品などを米大手オークションサイトに流しているのを良く見聞きしているので、そのサイトに出品されている全てのパーツやバイクがその様に悪意の有る出品だとは思いませんが、過去に1,000万円以上はパーツを買ったそのサイト相場は今は見ていません。
話をキャブに戻しますが、おそらく、1941年のFL出現の為にワンイヤーで姿を消した、その後のナックルヘッドキャブのマニホールドよりも長さの短い1940年ナックルオンリーのマニホールドとM25も店内に在庫しているので、今後出品して行く予定です。
VL以前の適合年式には疎いですが、理屈としては同じ1000-1200ccのエンジンには、Fヘッド(JやJDなどの通称オホッツバルブ)やVLモデル、陸王のVFDなど1200のモデルにも、マニホールドやスロットルレバー等周辺パーツさえ加工すれば使用可能だと思います。
年末に当店に大型金属加工機械が数台搬入されて町工場化するにあたり、在庫品を順次販売して行きます。即決、まとめ買い等も弊社の仕入れ額を上回れば検討させて頂きますので、質問欄よりお問い合わせ下さい。
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