ご覧いただきありがとうございます。こちらの商品は955形新幹線の3Dキットを以下の要領で組み立てた車両セットとなります。

【加工点】
・車体色は白サフ、帯色はジェイズ14・24系ブルトレブルー、屋根色及び床下カバーはジェイズ明淡グレー屋根用灰色でそれぞれ塗装
・車体ロゴ、車番はデカール貼り付け
・号車札はインレタを貼り付け
・4号車の955-4にモーターを搭載、自走可能
・足回り、側面ガラス及び車両ケースはTOMIX300系を使用、安定した走行が可能
・両先頭車のヘッドライト、テールライトが点灯
・カスプ形の955-1が1号車、ラウンドウェッジ形の955-6が6号車の登場当初の形態を再現
・パンタグラフは2号車の955-2、5号車の955-5にそれぞれ載せられた状態を再現
・ツヤのある光沢仕上げ

【実車について&模型について】
実車は1994年に落成したJR東海の保有していた新幹線試験車の955形 (通称:300X) で、6両編成1本 (A0編成) が在籍していました。

新幹線試験車は大抵の場合、空力特性などの評価の為に両先頭車の形状が異なるのがセオリーで、955形も955-1がカプス形、955-5がラウンドウェッジ形と呼ばれていました。

まだ機器類の発展途上で鉄輪式鉄道の最高速度の限界が見えていなかった時代、1996年7月26日に日本で初めて443km/hという最高速度を記録し、これは2025年5月現在でもリニア浮上式を除く鉄道の最高速度記録となっています。

その後はパンタグラフカバーや全周幌、デジタルATCの試験などを行っていました。

955-1は米原の鉄道総研にて、955-6は名古屋港のリニア・鉄道館にて保存されており、現在でもその勇姿を拝む事が出来ます。

この模型は443km/hを出した当時の形態を再現しています。ラウンドウェッジ形の955-6を先頭に京都→米原を走行中に記録したようですので、これを再現するのも良いでしょう。

因みに443km/hをNゲージ(1/160)のスケールスピードに直すと77cm/秒となります。「鉄道模型は爆走させるものでは無い」とはよく言われますが、新幹線模型の、それも日本最高速度を記録した車両ですから高速で走行させるのが良いでしょう(発熱・放熱に関しては検証済みです)。但し、台車枠を限界まで削ってカバー内に収めている都合上、あまり狭いカーブを通過する事は脱線の恐れがありますのでお控え下さい。また、高速走行される際はまず低速で一周させ、その後にコントローラーを振り切って下さい。