
新田次郎文学賞受賞。原田マハ著、「リーチ先生」(集英社文庫)です。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料はクリックポストで185円です。
★内容: 日本を愛し日本に愛されたイギリス人陶芸家の美と友情に満ち溢れた生涯を描く感動のアート小説。1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。―― ときは遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描く。第36回新田次郎文学賞受賞作。
★バーナード・リーチ(Bernard Howell Leach, CH CBE)は1887年、英領香港生まれ。イギリスの陶藝家。幼児期は日本で過ごす。帰英後は、ロンドン美術学校などでエッチングを学ぶ。1909年日本への憧れを強くし再来日。上野桜木町に居を構えてエッチングを指導し、入門してきた柳宗悦ら白樺派の人々と親交を結ぶ。六代目尾形乾山に富本憲吉とともに入門、その後千葉県我孫子の柳邸内に窯を築くなど日本国内で作陶を始める。1920年濱田を伴って帰英、コーンウォール州セント・アイヴスに日本風の登窯を築き、リーチ工房を設立し生涯の拠点とした。スリップウェアなどの西洋陶器と東洋陶磁の技術を融合させた独自の作風が特徴的である。柳宗悦とはウィリアム・ブレイクや陶磁器への関心を通して、芸術に関する思想的な影響や刺激を与え合う生涯の友として親しく交わった。1979年死去(享年92)。
★著者、原田マハは1962 年、東京生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、フリーのキュレーター、カルチャーライターとなる。2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し作家デビュー。その後も『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞、『リーチ先生』で新田次郎文学賞を受賞。ほかの著作に『本日は、お日柄もよく』、『キネマの神様』、『たゆたえども沈まず』、『常設展示室』、『ロマンシエ』など、アートを題材にした小説等を多数発表。画家の足跡を辿った『ゴッホのあしあと』や、アートと美食に巡り会う旅を綴った『フーテンのマハ』など、新書やエッセイも執筆。
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