
BMW N54及びN55エンジン高圧燃料ポンプの国内再生品version2です。
N54エンジンのネックは燃料ポンプ、インジェクターなど、色々と大変なイメージがあります。
高圧燃料ポンプにはいくつかの弱点があります。
構造上、回転軸と内部のフルードが入る部分がオイルシールのみで封印されているため、時間とともに少しづつ内部のフルードが漏れる。
漏れて量が減ったフルードの圧力を維持するために、ダイヤフラムで常に内部フルードを加圧して気泡の発生防止とピストンの作動による脈動を吸収している。
また、フルードの熱膨張対策としてもダイヤフラムは大切な役割をになっており、最大10%は熱膨張の余裕を考えて組む必要があります。
しかしながら内部のフルード量は100cc程度と内容量には限界があり、この設計では20万kmメンテ無しでは内部フルードが枯渇してしまう為、定期的に燃料ポンプをオーバーホールまたは新品に交換する必要があります。
不具合品を分解すると、フルードが無くなり圧力の関係でフルードが入るべき所にガソリンが混入しています。
内部抵抗が増えてピストンが削れて金属粉が回って固着から軸が折れたり、燃圧が正しく掛からない状態になりエラーが出ます。
純正部品は外観では前期と対策品の後期に別れています。後期型はエンジン側のカバー内に磁石を付けて金属粉を回収していたり、カバー自体のオイルシール保持部の強度を高めてフルード漏れを強化していますが、根本的には前期も後期も新品状態からオイルシール部分での緩やかなフルード漏れは発生するため、カバーによる差異はあまりございません。
内部ではプランジャーの素材が初期のものは、接触面に打刻があり削れやすかったのを平坦な仕上げとして、また素材も見直すなどの細かいマイナーチェンジがなされています。
ダイヤフラムは通常では内部フルードを加圧していますが、ダイヤフラムが機能しない量までフルードが減ると不具合が出てしまいます。
社外品として販売されている中国製の燃料ポンプは全て純正のリコール回収品を何らかの形の独自ルートで入手して再生しています。
市場調査のため、比較的高価なブランド名(オ○シス)を冠し化粧箱で飾り立てた物から、無名の激安品まで身銭を切ってテスト致しました。
どの商品も不十分であり、中国再生品を10個以上購入した私の経験上、そのまま使えたものは皆無でした。
問題1 オイルシールを交換する際にカバーを外すが内部に気泡が残り燃圧が上がらず、交換してもエラーが出る。また気泡が残る事でピストンの摩耗が進み焼き付く原因となる。
問題2 設計思想を理解していない為、単純に内部の部品交換と外装クリーニングとオイル交換を行っただけで販売されており、ダイヤフラムが全く機能していないため、燃圧が安定せずエラーが出る。
問題3 充分な耐久テストが行われていない
私自身がE90アルピナB3ビターボにて高圧燃料ポンプの不具合に頭を抱えて、純正ポンプ約20万円の費用を捻出することに納得できない為、意地になって独自に再生することに成功致しました。
そして今まで完全なブラックボックスであった、高圧燃料ポンプの設計思想や故障原因、中国製再生品の品質にズバリと切り込み知識を共有する事で、BMWを修理される業者様、DIYの挑戦者様達の希望の光となれたら嬉しいと思い
、日々技術を磨いている次第です。
製品は十分なテストを行って出荷していますが、至らぬ事があるかもしれません。万が一の場合は迅速にご納得頂けるまで、誠心誠意対応させて頂きたいと存じます。
オーバーホール内容
メカニカル部品の点検
必要に応じた部品交換
ピストンのホルダーの
気密テスト
ピストンホルダーの
Oリング交換
(フッ素化合樹脂)
オイルシール交換
(フッ素化合樹脂)
など
※Eリングを用いた
オイルシールの
抜け止め
エンジン回転数計算で
常時7000回転にて
内部フルードを十分に熱膨張
させてリークが無いか
テストしています。
公道では中々有り得ない
過酷なテスト条件です。
古品を3000円税込にて
買い取ります。古品を元払いで
ご送付下されば到着後お振込み致します。ご相談下さい。
落札当日出荷が出来れば
当日出荷 遅くとも翌日には
出荷します!
複合的故障の可能性について
高圧燃料ポンプ単体が故障しても基本的にはリンプモードにて何とか走行できます。完全にエンジンがかからない、またはアイドリングしない状態まで故障を放置していると、高圧燃料ポンプ以外の部品も故障しているケースが非常に多いです。
※複合的故障例
カム角センサー
バノスソルネイド
クランク角センサー
低圧燃料ポンプ
燃料フィルター
上記はISTAでの診断でも
エラーが出ない可能性があります。交換履歴の無い車両は
交換推奨。
基本的整備
プラグ イグニッションコイルは
純正推奨。交換履歴不明の場合、
交換推奨。
インジェクター
インジェクターに印字されているindexが11と12の場合は概ね良好。それ以外の場合は交換推奨。高価な部品ですが中国製のindex12は過去の回収品に12を印字しただけの場合や、酷いものになると外観だけインジェクターに見えるオブジェクトだったりするのでインジェクターは中国製を買わないで下さい。オークション等に出品されている未使用品のindex12も新品のノズルに付いているカバーと比較することで、本物か見分けが付きます。
インジェクターのリークはプラグがガソリンで湿っている点や、燃圧が上がらない事で確認できます。また、朝一のエンジン始動でかかりにくい場合もこのパターンが多いです。ピエゾ式インジェクターはウォシュレットのノズルが飛び出すように、先端部が飛び出して燃料を噴射しますが、カーボンによりノズルが固着する事で、漏れっぱなしになります。
軽傷の場合、超音波洗浄で治る可能性もあるため、専門業者を良く見極める際には、高圧をかけてのチェックが可能か、また保証が可能かご確認願います。ほとんどの施設で不可能なため、超音波での気休め的な洗浄となるケースが多いです。
DMEが初期のMSD80の場合
インジェクターとコイルに
電気を送るMOSFETという
トランジスタ6個が飛ぶケースが
多いです。MSD81からは対策
されているので滅多に壊れません。ディーラーでは迷わず新品交換となりますが、頑張ればトランジスタのみを交換する事も可能です。私も中国から大容量のMOSFETを輸入して修理しました。ディーラーでDMEの故障及び新品交換の判断が出ている場合、ダメ元でMOSFETの交換してみるのも良いと思います。私も出来ますが、完全ノークレームノーリターン費用先払いでのダメ元でのご対応となります。
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複合的故障により単純に高圧燃料ポンプのみを交換しても、エンジンが掛からない、アイドルしないなどの不具合を発生させます。
この不具合併発状態でエンジンを掛けると高圧燃料ポンプに無理な負荷が掛かり、オイルシール脱落など、高圧燃料ポンプを壊してしまう可能性が御座います。
まず、まともにアイドリングしない状態はクランク角及びカム角センサーの不具合も併発している可能性があるため、アリエク品でもカム角センサーとクランク角センサーは比較的単純な部品につき、比較的問題が無い可能性が高いので、交換履歴の無いまたは分からない車両は合わせてこの機会に交換してください。
また、低圧燃料ポンプ及び燃料フィルターも交換履歴の無い、または不明な車両はこの際に合わせて交換をお願いしたいです。こちらもアリエク品で問題が無いという報告がアメリカの多数の仲間たちから聞いております。
もちろん、不具合があっても自己責任となります。
保証について
基本的にノークレームノーリターンとなりますが、下記の条件を満たす場合のみ、販売から3ヶ月間の間に2回までの再修理の保証を
おつけします。
ただしディーラーと
同じくノーマル車両のみ。
改造車は発熱量が異なるため
オイルシール脱落のリスクが
跳ね上がるため保証外と
させて頂きます。
保証はノーマル車両
(せいぜいアルミチャージパイプ程度の改造まで)に限ります。
保証修理の場合、
大変恐縮ですが
行き戻りの送料は
ご負担願います。
こちらからは着払いにて
お送り致します。
内部の部品が壊れている
場合はお時間と
追加の部品代が
必要になります。
再修理はお時間が掛かります。
また、本商品はプロショップさん、メカニックさん、DIY猛者など、基本的にご自分で燃料ポンプの交換が可能で、純正診断ソフトISTA所有者の方向けの商品となります。
ご自分で交換出来ない方にも
販売致しますが、取付後、
保証内の修理が必要な場合でも
ショップさんへの交換工賃は
当方で負担いたしません。
保証修理の場合、
こちらから発送した
燃料ポンプの再修理が
保証対象ととなります。
車両から外せない等の
ご事情で取り外された
ポンプを送る場合は、
大変申し訳無いのですが
一から内部部品検査と、
なるため
別途オーバーホール
工賃50000円税別が
必要となります。
ディーラーの
メカニックさんでも
エア抜きの必要性を
ご存知無いケースが
多々あるため
交換をショップに
依頼される方は
くれぐれもエア抜きを
ご指示願います。
エア抜き
商品交換後には、キーオンにてエンジンを指導させない状態で低圧燃料ポンプを回して最低30分程度放置してください。この際にガソリン残量は出来れば半分以上、最大でも4分の1以上無いとエアが抜けきらず、アイドル不良、咳き込みによる急激な回転数の上昇下降で高圧燃料ポンプに負荷が掛かり、オイルシールが脱落するケースが御座いました。エア抜きを行わずエンジン始動させ、高圧燃料ポンプのオイルシールが脱落した場合は有償修理となります。
エア抜き後は純正診断機ISTA
にて車両点検とエラーの
リセットを行ってから
始動させて下さい。
汎用診断機でのエラー消去は
厳密に消せていないケースが
あるので純正診断ソフトISTAにて診断とエラー消去をお願します。
ISTA持っていないDIYの方は
この機会にご購入されることを
強くオススメ致します。
※購入先はご紹介可能です。
ケーブルと合わせて
3-4万円程度必要と思います。
そちらから購入すれば
パソコン苦手な方でも
遠隔で親切にご対応頂ける
と思います。
発送はヤマト運輸に持ち込み着払いとなります。
常に修理済み品と想定される部品の在庫を持ちように心がけて、国内から迅速にアフターサービスが出来るようにしています。
再生梱包材を使用します。
美観的には美しくありません。
あらかじめご了承ください。
※保証についてのご説明が
長くなりましたが、
2008年位に製造された
欧州車を、それぞれの
修理履歴もオーナーさんの
乗り方も条件が異なる中で
日本国内で保証すると
言うことは非常に困難であり
大変恐縮ですが、
このような形を取らせて
頂きます。
最後までご覧くださり
ありがとうございます
宜しくお願いします。