
御存知!解散後それぞれの音楽的起点 第三期Deep Purple 大傑作「Stormbringer」リマスター紙ジャケットSHM-CD仕様限定版
国内盤未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは第三期名手揃い。
Ritchie Blackmore(G 後にRainbow/Blackmore's Night)、David Coverdale(Vo 後にWhitesnake、Coverdale/Page)、
Glen Hughes(B/Vo 後にHughes/Thrall、Black Country Communion他)、故Jon Lord(Key 後にPaice, Ashton & Lord/Whitesnake他)、
Ian Paice(Ds/Per 後にPaice Ashton & Lord/Whitesnake/Gary Moore他)となります。
制作は故Martin Birch/Deep Purple(ミキシングはMartin Birch/Ian Paice)。
1974年8月独ミュンヘン”Musicland Studios”(録音)/9月米国カリフォルニア州”Record Plant Studios”(追加録音/ミキシング)での制作となります。
(尚前者では当時ハウスエンジニアであったかの”Mack”【後にG-Force/Queen/It Bites/Black Sabbath等手掛ける】がアシスタントとして参加)
Ritchie Blackmore主導によるメンバー交代及び音楽性の大傑作”Burn”が大きな成功を納め、ツアーも大成功となります。
暫しの休息を経てバンドは新作制作に向け創作を開始致しますが.................
前作にてRitchie Blackmore主導とは言え重要な役割を果たしたDavid Coverdale/Glen Hughesが「我々の音楽性も尊重を!」と
音楽的自我を主張する事となります。
されどそれはRitchie Blackmoreが嫌う【Soul Music/(本物の)R&B/Funk/Gospel等】”Black Music”系の音楽性。
Ritchie Blackmoreは難色を示す事となります......................
されど、Deep Purpleのリーダーは故Jon Lord。
Ritchie Blackmore主導とCoverdale/Hughes主導二面に新作音楽性を分ける事を提案。
Ritchie Blackmoreは渋々受け入れる事となります..................
(後にRitchie Blackmoreはこの故Jon Lordの姿勢を【日和見主義的と揶揄】)
またRitchie Blackmoreはかの”Quatermass”楽曲”Black Sheep of the Family”リメイクを提案。
(これはRitchie Blackmoreがバンド内の自身の権力範囲を把握する為に謀った感................)
されど呆気無く却下となります.....................
意欲的に創作に臨むCoverdale/Hughesやバンド側に反比例して、
バンドの姿勢に不信感を持ったRitchie Blackmoreは【自身の音楽性を実現するには自身による主導のバンドを結成するしかない】
との思いを募らせていく事となります................................
創作が一段落、本格的にバンドが新作制作に突入する中、
新作の完成度に自身が納得出来るか否かを脱退の最終判断として、Ritchie Blackmoreは新作制作に臨んでいく事となります.............
さて今作。
Ritchie BlackmoreそしてCoverdale/Hughes主導の音楽性二面を故Jon Lordのアレンジが繋ぐという感。
作品構成も前作繋がりのRitchie Blackmore主導楽曲の間にCoverdale/Hughes主導”Black Music/Crossover”系楽曲を挟む事でバランスを取るというもの。
されど楽曲は高品質。
後のDeep Purple解散後のそれぞれの活動の起点という感が窺える音楽性ではございます...........................
Ritchie Blackmore主導楽曲ではございますが前作路線ではあるものの、大陸的なスケール感と独特の躍動感や間が感じられるもの。
Ritchie Blackmoreの意に沿うものであれCoverdale/Hughesの意見が強く反映された感。
Trapezeや後のWhitesnake/Black Country Communion等に繋がる感がございます。
Coverdale/Hughes主導では当時のBritish Crossover系(Average White Band/Streetwalkers【後にDavid Coverdaleが人脈に関わる事となりますが....】)
の影響を感じられるもの。またそのもの”Gospel”というものも。
ちと趣味感や暴走気味ではございますが、音楽性の新展開を狙った感が窺えるものでございます。
分裂した音楽性をDeep Purpleとして纏め上げるという故Jon Lordの工夫と苦悩が窺えるものでございます.....................
問題のRitchie Blackmoreの演奏でございますが......................
自身主導楽曲では見事なものを聴かせます。
【Coverdale/Hughes】主導楽曲によっては一聴やる気なさげな感が窺えるものでございますが、良く聴けば音楽スタイルに合わせたもの。
無理に自己主張を加えるものでは無く、音楽性主導となる楽曲で【Coverdale/Hughes】を立てるという感。
後に故Ronnie James Dioに「リードは上手いがリズムはイマイチ」と揶揄された演奏でございますが、されど当時はストラトの鬼神と呼ばれた時代。
ファンク・カッティング演奏でも見事なものが聴かれます(非常に貴重なものではございますが......................)。
Ritchie Blackmore主導楽曲が少ないとは言え、
当時遣り尽し飽きがきた【Gillan/Glover】に比べ【Coverdale/Hughes】にて未だ遣り尽くしていないという未練も感じられるものでございます.....
【Blackmore原理主義】【レインボウ国】【様式美戦線】の皆様には駄作とも散漫とも揶揄される今作ではございますが.....................
そもそもDeep Purpleはロック音楽、細分化される以前の音楽性というもの。
音楽性の幅の広さは【Gillan/Glover】在籍時と変わらずという感。
日本ではRainbow人気が非常に強い事が有り【Deep Purple = Rainbow】と無意識的に捉える面がございますが、
(おまけにDeep PurpleよりもRainbowが先に来るという始末........................)
あくまでもDeep PurpleからRainbow/Gillan/Whitesnake/【Hughes/Thrall】/Black Country Communion云々と様々な音楽性バンドが登場というもの。
何をか言わんや、でございます.................................
完成リリース後はツアーに勤しむ事となりますが................
前作の様な成功は収められなかったものの、ツアーも好評となります。
Ritchie Blackmoreは既に脱退の意志を固めており、いつバンド側に通知するか?というもの。
マネージメント側には極秘裏に脱退の意志を通知、新バンド結成に向けDeep Purple前座を務めた”Elf”の故Ronnie James Dioにアプローチ。
承諾を得るとマネージメント側に極秘裏にツアー合間に録音スケジュールを設定させ、
問題となった”Quatermass”楽曲”Black Sheep of the Family”の録音を行う事となります。
(未公開に終わるものではございますが、この録音にて故Ronnie James Dioとの創作/制作が上手くいくか否かを試験した感有り)
手応えを感じたRitchie Blackmoreはツアー終盤独ミュンヘン公演後、バンド側に脱退を表明。
ツアー後に”Elf”の面々と共に新作制作に向け動き出す事となります.......................
Ritchie Blackmore脱退表明を受けバンド側は驚きを隠せず、ツアー後は解散を含め検討に入りますが、新ギタリスト起用で活動を継続を決定。
Dave Clemson(Bakerloo/Colosseum/Cozy Powell's Strange Brew/Humble Pie)、Zal Samuelson(Tear Gas/The Sansational Alex Harvey Band)、
Rory Gallaghar(ex-Taste)、Mick Ronson(David Bowie Spider From Mars)等と幾分無理の有る(加入する訳無い!)起用を検討致します。
されどIan PaiceがかのBilly Cobham(ex-Mahavishnu Orchestra)の演奏を非常に好んでおり、
大傑作”Spectrum”での名手Tommy Bolinの演奏に注目。相当なキャリア組で才能が非常に豊か。
バンド側はアプローチを掛ける事となります。
当の名手Tommy Bolinは大傑作1stソロ作”Teaser”制作中。されど加入を承諾。
”Teaser”制作後1975年6月に加入。直後に米国カリフォルニア州”Pirate Sound Studios”にて創作セッション開始。
(”Days May Come and Days May Go”として後に音源リリース)
新作制作へと乗り出していく事となります..............................
この機会に是非。