
今回出品するナカニシ ウクレレについて今の方は知らない方も多いかもしれませんが、ナカニシ ウクレレ、nakanishi ウクレレというウクレレ界の宝とも呼べるウクレレを出品します。
ナカニシ ウクレレは、1958年から日本のウクレレ界を支えてくれた歴史に残すべき、決してわすれてはいけないウクレレです。
このウクレレを製作した名古屋在住の中西清一さんは、日本のハンドメイドウクレレビルダーのパイオニアで、米国へたくさん輸出し、米国でもその作りの素晴らしさでの評価の高さ、またウクレレ好きから常に尊敬を受けました。
あのウクレレの神様と呼ばれるオオタサンからも非常に高い評価を受けオオタサンの自宅に遊びに行くこともあった友人である、ウクレレビルダー界の日本ウクレレ界のレジェンドです。
中西さんは、すでにお亡くなりになっておりますが、お弟子さんには、あのセイレンウクレレや、TSウクレレで有名な今やウクレレ界の第一人者の高橋信治さんが有名です。
その高橋信治さんが今も尊敬の念を寄せる巨人が中西清一さんです。
ナカニシ ウクレレは、ヘッドのロゴを見るとわかると思いますが、1958と記載あるように1958年創業という歴史のある工房です。
まさに、日本ウクレレビルダー界のレジェンドと呼んでも過言では無い方です。
中西清一さんは、今や日本ウクレレビルダー界の第一人者のTSウクレレ、セイレンウクレレの社長として大活躍の高橋信治さんの師匠になります。
自らが、大ビルダーだけではなく、現在の大ビルダー育てた、本当に凄いビルダーです。
しかし、中西清一さんは、2012年生涯を終え、故人となられました。
今回出品する作品は、そんな物凄い人が製作したウクレレになります。
今回出品するウクレレは、ナカニシウクレレの中でも、超激レアの中でも、さらに超激レアのウクレレなんです。
型番は、NLK90という型番です。
製作されたのは、1990年代の中頃です。
ナカニシウクレレでは本当に超激レアなモデルなんです。
中西さんは、マーチンモデルのソプラノウクレレを中心に製作していましたが、このウクレレはソプラノロングネックウクレレなんです。
ナカニシウクレレの通常のソプラノウクレレは、12フレットジョイントなんですが、このソプラノロングネックは、14フレットジョイントの為、通常のソプラノウクレレより、ネックが長いんです。
14フレットジョイントになっている為に、ハイフレットまで大変弾きやすいウクレレになってます。
中西さんは、コンサートや、テナーも作ってましたが、ソプラノロングネックはほとんど製作してませんでした。
ですんで、もともと製作した個体数が物凄く少ない為、中古市場にも滅多に出てこない超激レアの中の超激レアのナカニシウクレレなんです。
また、ヘッドの形が特徴的なんです。
普段のナカニシウクレレは、マーチンのようなヘッドなんですが、ヘッド形状を少し変えてカッコ良くしてるんです。
このヘッド形状のウクレレも、ナカニシウクレレでは、滅多にありません。
ソプラノロングネックで、ヘッド形状が普段と違うという、激レア中の激レアのナカニシウクレレなんです。
ボディーの形状はナカニシウクレレらしく、見ての通りマーチンシェイプを採用し、形はマーチンそっくりです。
ヘッドのロゴも、マーチンそっくりに作ってます。
そして、凄いのはこれだけではありません。
このウクレレは、トップサイドバック、ボディー全てが超高級木材のハワイアンコアの単板で作られているんです。
超高級木材のハワイアンコアの単板をボディー全体に使うとは凄いことです。
しかも、もっと凄いのは、なんとトップとバックが1枚板で作られているんです。
これ物凄いことなんです。
普通は、ブックマッチと言って、2枚の板を並べてボンドで貼り付けて一枚のトップ板、バック板を作ってます。
ご自身のウクレレを見ると、ボディーの真ん中につなぎ目があるのがわかると思いますが、これがブックマッチです。
ボンドで、2枚の板をくっ付けてます。
しかし、このウクレレは1枚板でブックマッチでは無いんです。
これ凄い事なんですよ。
ハワイアンコアは貴重な木材で、1枚で作れるほど大きな、綺麗な杢目の板が取れないんです。
普通は、そんな超貴重な大きなハワイアンコアなんて持っていないので、細いハワイアンコアの板を切ってブックマッチにして1枚の板にしか出来ないんです。
1枚板は、ボディーに余計なボンドや補強材を使わなくて良いので、音色も良くなります。
見た目も美しいですしね。
くどいですが、とにかく1枚板でこのカーリーハワイアンコアは、本当のお宝です。
そして、1枚板を使ったハワイアンコア総単板を使い、しかも製作から30年以上経過してるので、音色が熟成されて、ハワイアンコアらしいカラッととした明るさに加えて、ワインのように熟成された非常に深みのある音色で、もう新品ウクレレでは味わえない、枯れた最高の音色を奏でてくれてます。
しかも、しかも30年以上経過し、ボディーが熟成され音量も非常あり、抜群の鳴りを奏でてくれます。
音色に関しては、もう抜群としか言えない、素晴らしい音色です。
次は、ネックです。
ネックは超高級木材のホンジュラスマホガニーを使ってます。
凄いですね、今や超高級木材となった最高のトーンウッドであるホンジュラスマホガニーをネックに使うんですから。
今なら、どれだけ高額なウクレレになるんだろうと、想像がつきません。
また、ホンジュラスマホガニーは非常に硬い木材の為に、反りが心配になるネック材としては、最高のネック材なんです。
素晴らしいネックです。
次にペグですが、グローバーの高級フリクションペグを使ってます。
グローバーは米国の世界的ペグメーカーで、あの世界的ギターメーカーであり、ウクレレメーカーでもある、あのマーチンのウクレレもグローバーのペグを使っているんですよ。
グローバーは、超一流メーカーです。
しかもこのペグは、ペグだけで6千円以上するグローバーの中でもハイエンドのペグです。
グローバーのハイエンドペグだけに、ペグが非常に滑らかに回り、スムーズなチューニングが出来ますよ。
とても良いペグを使ってますね。
素晴らしいですの一言です。
さすがは、中西さんです。
次は、塗装です。
艶の無いサテン塗装になってます。
サテン塗装は、塗装が厚くならずハワイアンコアの木質が感じられ素晴らしい塗装です。
また、サテン塗装の薄い塗装なんで、良く鳴るんです。
薄い塗装なんでボディーの揺れを邪魔しなく、自然な鳴りを奏でてくれるんてす。
本当に良く鳴りますね。
素晴らしいボリュームです。
しかも、塗装が薄いのでよりハワイアンコアらしいカラッと明るく、いかにもハワイアンという鳴りを奏でてくれます。
最近人気のある、ハイグロスの厚い塗装ですと、見た目は良いですが、塗装がボディーをコーティングして、若干鳴りに影響がでます。
ですんで、見た目はハイグロス塗装のように豪華ではありませんが、このサテン塗装のウクレレは、ハワイアンコアの鳴りを素直に鳴らし、さらに音量もとても出るウクレレとなってます。
素晴らしい塗装となっております。
指板と、ブリッジは、今や種の保存を目的とする国際条約のワシントン条約で取引規制が入った貴重な高級木材のローズウッドです。
素晴らしい、指板とブリッジです。
指板のローズウッドは、色味の黒い、最高級のローズウッドを使ってます。
素晴らしいです。
さらにブリッジも凄いんです。
アバロンに似せたセルが埋め込まれていて、非常に豪華なブリッジになってます。
次にサウンドホール周りのロゼッタですが、アバロンに似せたセルが巻かれてます。
非常に高級感がありますね。
とても豪華な装飾です。
全てが、どこをとっても超一級品の完璧な素晴らしいソプラノロングネックウクレレだと思います。
ちょっと中西清一さんの説明をしますね。
中西さんは、日本で初めての全てのパーツを全て1人で作るオールハンドメイドビルダーです。
まさにレジェンドたる方です。
中西さんはマーチンモデルを得意というか専門で作ってました。
何故なら、マーチンが一時ウクレレを作らない時代があり、その時に米国のマーチンウクレレの代理店の方が日本に来て、中西さんのウクレレに感銘を受け、マーチンモデルを作ってくれるようお願いしたんです。
中西さんのマーチンモデルは、米国に輸出されてました。
マーチンの代わりに中西さんのウクレレが米国に輸出されてました。
そんな凄い方が中西さんです。
また、あのウクレレの神様、オオタサンにも、ウクレレを作ってます。
中西さんは、オオタサンさんに作ったウクレレを何本も持って行ってます。
オオタサンも中西さんを大変評価していました。
ライブではマーチンを多用してましたが、ユーチューブの動画ではナカニシウクレレを手に持っている動画もあります。
ウクレレマガジンに、オオタサンの保有ウクレレにピックアップ付きの中西さんのウクレレが掲載されますでその写真も掲載します。
中西さんとオオタサンさんは仲が良かったようで、中西さんは何本もオオタサンにウクレレを持っていったそうです。
このように、日本、そして米国でも評価された稀有なウクレレビルダーだったようです。
まさに、日本ウクレレビルダーのパイオニア、レジェンドと呼べる方です。
次に状態です。
極上美品です。
傷、打痕は見当たらず、とても綺麗な状態です。
ただ細かく見ると、サイドに2箇所、1ミリぐらいの物凄く小さく浅い当てがあります。
このぐらいです。
ネックの反りはありません。
ブリッジの浮きもありません。
指板も非常に綺麗です。
本当に最高の状態です。
このように、状態、スペックは文句無しです。
付属品は、写真掲載した、以前に約1万円ぐらいで購入した、角型のハードケースをお付けいたします。
送料は全国無料です。
日本のウクレレの歴史に残るビルダーの素晴らしい作品です。
よろしくお願いいたします。
上記の写真は、ウクレレマガジンの第2号に掲載されているオオタサンの特集記事の一部です。
オオタサンさんも、中西清一さんのウクレレが好きだったんですね。
あのウクレレの神様オオタサンさんが認めた、大ビルダー、それが中西清一さんです。
なぜ、オオタサンさんがウクレレの神様と言われるかというと、オオタサンさんは今のソロウクレレを確立した偉大な方だからです。
もちろん、ウクレレの演奏は上手いし、作曲もできる。
オオタサンさんが若い頃は、ウクレレはフラダンスの伴奏楽器で、ポロンポロンコードを鳴らす楽器でした。
しかし、オオタサンさんは、ウクレレにもドレミファソラシドの音階があり、メロディー弾きだって出来る、とソロウクレレを始めたんです。
やっぱり、楽器を弾くなら、メロディーを弾きたいのは当然ですよね。
オオタサンさんが確立した、メロディーを弾くソロウクレレを進化させたのがジェイクシマブクロさん。
このようにして、今のウクレレが1楽器として認められた経緯があります。
今たくさんの人がウクレレを習ってます。
これは、ひとえにオオタサンさんがウクレレを一つの楽器として、世界に認知させてくれたからです。
中西清一さんは、その偉大なるウクレレプレイヤーであり、作曲家のオオタサンさんから絶大な信頼を得た方です。
そんな、物凄いビルダーである中西清一氏が製作したウクレレが、このソプラノロングネックウクレレなんです。
素晴らしいの一言しか出てこない、超激レアの中でも、さらに超激レアのウクレレです。
よろしくお願いいたします。