SACD ヘルベルト・ケーゲル ヒンデミット: 交響曲「画家マティス」、バレエ音楽「気高い幻想」組曲、ウェーバーの主題による交響的変容/ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 、オトマール・スウィトナー 、シュターツカペレ・ドレスデン
SACD/CDハイブリッド仕様 0303587BC
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「画家マティス」含む、晩年のケーゲルによる得意としたヒンデミット2作品と、スウィトナーによる「ウェーバーの主題による交響的変容」を最新復刻。いずれもルカ教会での優秀録音!名盤を今回の発売のために本国のETERNAオリジナル・アナログ・マスターテープより新規で復刻。SACDハイブリッド化企画第36弾
ケーゲル指揮によるヒンデミット随一の有名曲「画家マティス」と「気高い幻想」組曲というオリジナル・カップリングのアルバムに、1967年収録のスウィトナー&SKDによる「ウェーバーの主題による交響的変容」を加えた、ヒンデミットの代表作を3曲収めた最新復刻盤です。うちケーゲル指揮の2曲は20年ほど前に国内盤でSACD化されていましたが、スウィトナーの録音は今回が初SACD化となります。既発の2曲に関しても、今回あらためて新規で本国所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープ(テープ写真は解説書内にカラーで掲載)から直接DSD化を行っていますので、鮮度は大きく異なります。この度の最新復刻によりケーゲルが意図した解釈が一層引き立ちましたので、音質的にも、音楽的にもより内容が濃密に響いてくるはずです。スウィトナーは1967年録音とケーゲルより離れた年代ではありますが、アナログ録音最盛期のETERNAによる実在感ある音質が楽しめます。尚、収録場所は全てルカ教会ですので、オーケストラと制作陣が異なるとは言え、統一感ある響きはさすがです。
ケーゲルはヒンデミット作品を体系的に録音しており、1970年頃に2作品を、以降は1980年から1985年にかけて集中的に収録されており、計9曲ほどが残されました。演奏はいずれも冷徹かつ客観的な曲への対峙によるケーゲルらしさそのものでありながらも初期の録音では活気ある演奏が聴け、1980年以降に収録した作品では、より一層明晰になったことで逆にヒンデミットの音楽性がより強調される結果となっています。ヒンデミットの録音は、ステレオ期以降、ひとりの指揮者による集約的な演奏がほとんど無かっただけに、この一連のケーゲル盤はドイツ本流の録音ということもあって、市場では広く歓迎されました。尚、「ウェーバーの主題による交響的変容」はケーゲルは収録しませんでした。今回3曲目に収納のスウィトナーが、1967年に録音していたことによるかも知れませんが、当時のETERNAではカタログ曲を増やすことを優先的に行っていたために、ステレオ録音においては被りを極力避けていたことによるかも知れません(例外はいくつもありますが).。そのスウィトナーの録音も元々定評があり、SKDの炸裂する響きは快感ですらあります。今回の初SACD化により、さらなる解像度のアップと鮮烈なまでの響きを堪能できます。