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初のバーズアイメープル突板を使用したオーディオボードです。
バーズアイメープルといえばあの有名なアヴァロンに使用されていますが、触り心地・艶共に素晴らしいものがあります。
今回、使用したバーズアイメープルの突板は幅800mmを超えるものでしたので贅沢にも両面1枚ものとなっております。

また、突板が0.5mmと薄かったので、両面共に2枚貼りとなっております。
コバ・木口もバーズアイメープルです。
突板とラワン合板を油圧プレスにて圧着、2面プレーナーにて均したLVLを油圧プレスにて横ハギし、その後に突板×ラワン合板を貼り合わせ油圧プレスにて4日ほど接着しております。

仕上げの工程ですがペーパー120番→リボスオイル ナチュラル色を塗布→乾燥→ペーパー150番・240番・320番→ナチュラル色を塗布→400番・600番→1000番・3000番で都度ウェットサンディングを行い、乾燥後にナノクリアスを塗布しております。
ハードメープルは非常に滑らかな仕上がりになりますので、ナノクリアスを塗布した後に5000番・7000番・10000番と全面水研ぎを行い、最後にもう一度ナノクリアスを塗布し仕上げとしました。

仕上げ工程はナノクリアスを塗布→乾燥→研ぎがセットとなっています。
リボスオイルは3度塗り、ナノクリアスは7度塗りで仕上げております。
どちらの塗料も浸透系で木の呼吸を妨げる事なく表面を保護出来ますので、従来のワトコオイル・ワックスで仕上げるやり方から変更いたしました。

試聴はYAMAHA CDX-10000にて行いました。
本来であればDS-V5000による試聴をしたいところですが万が一にも傷をつけたくないのと、CDX-10000ほどのプレーヤーであれば差が十分に判断できますのでプレーヤーのみの試聴としました。
試聴に使用したアルバムはベートーヴェンの運命、ピアノ協奏曲、エリック・アレキサンダー・バッハです。

CDX-10000はそのままでも大変優秀なプレーヤーですが、ボードを設置したことにより、一層聴きやすく、またどっしりとした音となりました。
私はクラシックは滅多に聴かないのですが、今日は半日近く聴き続けてしまいました。
DS-V5000もそれなりにハードな面がありますが、それでも聴き疲れることはありませんでした。
音楽を聴くのではなく楽しむ、また普段聴かないジャンルを楽しむ目的には最適と感じました。


※メンテナンスについて※
私が製作しているインシュレーター・オーディオボードはリボスオイルとナノクリアスで仕上げてあります。
出品する際には表面のオイル・ナノクリアスはしっかり硬化しておりますが、時間が経つにつれて更に中まで浸透して硬化します。
殆どメンテナンスフリーだとは思いますが、御心配な場合は固く絞った濡れ布巾で磨いて頂ければ長く使用出来るかと思います。

天然の素材を使用している為、多少の反り・捩れ・縮み・割れが発生する可能性がございます。
木の特性と受け入れ、付き合っていただけたらと思います。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にご質問下さい。