個展 図録本 備前焼 人間国宝 藤原啓 新作展 作品集 写真集 最晩年作
会場/大阪なんば高島屋五階美術画廊
会期/昭和56年2月19日~24日
72ページ
約26x22x1cm
全46点、うちカラー16点
※当出品商品は、「図録」のみです。作品ではありません。
※会場限定本
わずか6日間という短い会期の上・会場限定のみでしか入手できないものです。
備前焼の人間国宝・藤原啓の82歳を超えてなおみずみずしい感覚の作陶生活の境地、最晩年期に生み出された、
新作名品ばかりを集めて開催された個展カタログ写真集・作品集。
壺、花入、水指、香炉、香合、茶陶作品、徳利、ぐい呑などの酒器ほか書と絵、
名品ばかり34点を集めたカラー・モノクロの作品写真と、陶歴、作家肖像写真を収録。
巻頭に窯印・陶印の拡大写真も掲載。
発行部数も少なく、コレクター、骨董品、茶道具、民藝等、日本の陶芸、茶陶愛好家必携の大変貴重な資料本。
【ごあいさつ】作家
大阪高島屋ではじめて個展をさせていただきます。
私はまだ青年の気分でをりましたが、考へて見ると、八十二歳になってをりました。東京高島屋で七十七歳の所謂、喜寿展をやらせて貰ったのが、つい最近のやうな気が致しますが、あれから四、五年の年月が経ってをります。
全く月日がたつのは早いもので、昔から光陰矢の如しといふが、本当に総てが夢のやうです。若い頃、八十歳の人といふと、恰で枯木のやうな感じをうけてをりましたが、その私が枯木になってしまってゐるのです。考へると全く愕然とせざるをえません。
でも、おかげで別にどこが悪いといふところもなく、今でも朝四時頃に起きて、三、四時間職場に入り一仕事をして、時には気がついてみると十二時頃までつづけてをることもあります。
仕事をしてゐると、わずらわしい世間のことも考へず、全く無心の境地で、所謂陶酔境に入ってゆけるのです。少々疲れを覚えると、精神安定の意味で書を書いたり下手な絵を描いたりして遊んでをります。
私も八十歳を二つ三つ越しました。平櫛田中氏は、七十、八十は鼻垂れ小僧と言ってをりましたが私もやっと大人になったことになります。中年から陶芸を始めただけに、ゴーリキーではないが、全くドン底生活をやって来ました。今でも仕事の上の苦悩は計りしれないものがあります。でもこれからもあまりくよくよせず、積極的に夢をもって仕事を楽しみたいと思ってをります。
【ごあいさつ】主催者
人間国宝「藤原啓のすべて展」(七階催場)と、ときを同じくして、先生の新作をご高覧いただく運びになりました。
桃山よりは鎌倉・室町の古備前に心ひかれるとされる先生の、八十を過ぎてなお矍鑠たるその作品は、さすがに業朴な土味に幽玄の心深いものがあります。
ぜひご高覧くださいますようご案内申しあげます。
【目録より】やきもの全作品の寸法記載
壺
壺
壺
透し紋台付壺
扁壷
透し紋台付壺
徳利形透し壺
蕪形壺
蕪形壺
徳利形壺
擂座水指
水指
耳付水指
擂座水指
水指
花入
花入
耳付花入
花入
花入
掛花入
掛花入
徳利
徳利
徳利
手桶
片口形水指
大皿
茶入
茶入
香炉
香炉
香合
香合
香合
酒杯 ぐい呑
酒杯
酒杯
酒杯
馬上杯
書・絵
莫盲想(軸装)
鶴に寿(軸装)
日の出(額装)
紅椿(額装)
室閑楽茶味(額装)