パイオニアがノリに乗っていた1980年代前期のミニコンポのアンプです。ミニコンといいたくないほどの完成度で、当時の定価もアンプだけで6万弱したものです。
当方、自分のオーディオ人生において、かなりの数のアンプを使用してきましたが、一般家庭で使用するアンプに巨大なものは不必要で、かえって害悪であると確信しております。
オーディオを始めて2年目に、アルバイトで貯めたお金でYAMAHAのA2000(初期ロット、世間では名機と言われていた27kgも重量がある高級プリメインアンプ)を買いました。届いての第一印象は元気がないなぁでした。当時はオーディオ歴が浅かった為、それを大人の音なのだと納得させて使用していました。今考えれば、回路が複雑過ぎて、情報がロスしていたのだとわかります。もちろん、ボリュームノブを12時以上にあげて、巨大なフロアー型を鳴らすのであれば、威力を発揮するのかもしれませんが、その音量で鳴らせる環境はほとんどないのです。私のオーディオ仲間でアキュフェーズの巨大なアンプをマルチで鳴らしている方が何人かいますが、その方たちは50畳以上の部屋を持ち、あるいは襖を三部屋分開放して聴いているような人達です。大音量ではそれなりですが、すこしでもボリュームを絞ると、首を傾げるような音なんです。アンプは小型のアナログで充分です。A2000をメインにしていた時、サブシステムでこのprivateの第4世代くらいのものを使用していましたが、こっちのほうを聴く時間が増えてしまっていました。
今回出品するこのアンプはデザイン、音、大きさの全てが好きで、アンプだけを6台ほど買いましたが、半数はジャンクでした。この個体は、コンディションの良い美品です。
第一世代フラッグシップモデルのAーX70は、押し出しの強いパワフルな音でしたが、第二世代のこのアンプは、繊細さ、情報量が増し、その分押し出し感は抑えられているように感じますが、エネルギッシュな鳴り方、明瞭さはこの当時のパイオニア特有のものです。ちなみに、AーX5、AーX50の音質はBGM向きのおおらかな音です。心地よい音色で、7シリーズとは明らかに違う系統の音です。
出品の為、昨日から色々なスピーカーを聴いていますが、やっぱりこれは良いですね。
フォノ、チューナー、CD/AUXは確認済みです。テープだけ未確認です。
トーンコントロール、ラウドネスも効きます。
インジケーターランプは、ボリュームだけが付きません(中点表示だけ点灯)。他は付きます。
動作品をお探しの方、よろしくお願いします。