
村上春樹の翻訳及び著作による「バースデイ・ストーリーズ」(中央公論新社刊)です。村上が選んだ「誕生日」をめぐる全13の英米の短篇に、さらに村上自信の書下ろし短篇「バースデイ・ガール」を収録しています。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です。
★内容: 「誕生日」を題材にしたテーマ、収録作品の質、作家の顔ぶれ、いずれの点でも魅力的なアンソロジー。レイモンド・カーヴァーやポール・セローといった、村上ファンには馴染みの深い作家から、イーサン・ケイニンやデイヴィッド・フォスター・ウォレスなどの新進気鋭の作家作品まで、「この十年くらいのあいだに発表された、活きのいい」(「訳者あとがき」より)佳品12編が選出され、加えて村上自身による書き下ろし短編も収録した豪華な内容。村上作品や現代英米文学の入門書としても最適な1冊。
★・・・かつて役者を志し、現在は暖房設備の部品を販売している「私」は、雪の降るある夜、いきつけのレストランで、家族とともに食事を楽しむ1人の老婦人を目にする。店主によると、今日は彼女の80歳の誕生日だという。レストランを出ようと彼女の側を通り過ぎたとき、ふいに彼女は私の袖口をつかみ、私の名前を口にする・・・。(ラッセル・バンクス「ムーア人」)・・・誕生日に友人を撃ち殺してしまう青年(デニス・ジョンソン「ダンダン」)、夫へのプレゼントに、高級娼婦を手配する妻(アンドレア・リー「バースデイ・プレゼント」)、20歳の誕生日に不思議な老人と出会う女の子(村上春樹「バースデイ・ガール」)。奇妙な話、切ない話、心がほんのり暖かくなる話。誕生日をめぐる13の物語は、まさに村上から読者へのバースデイ・プレゼント。あなたのお気に入りのバースデイを見つけて下さい。
★村上春樹は1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『騎士団長殺し』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。
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