SACD ハイブリッド盤
ド・ビリー/『運命』、『田園』
ベートーヴェン:
・交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
・交響曲第6番へ長調 Op.68『田園』
ウィーン放送交響楽団
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
世界が注目する指揮者の最右翼、ベルトラン・ド・ビリー、ベートーヴェン:交響曲チクルス第2弾!
ベルトラン・ド・ビリーは1965年パリに生まれ、パリ国立高等音楽院で学びました。ヴァイオリンとヴィオラ奏者としてケルン管弦楽団などで活躍、その後ピエール・デルヴォーのアシスタント&副指揮者をつとめ指揮者の道に入ります。イルド・フランス・ジュネス交響楽団(1986-1990)の首席指揮者をつとめ、リール・サン・ルイ・アカデミーを創設し首席指揮者となった(1990-1994)後、デッサウのアンハルト劇場(1993-95)とウィーン・フォルクスオーパー(1996-98)で第1カペルマイスター&副指揮者をつとめます。1993年にスペインの各歌劇場で指揮をした後、ロンドンのコヴェント・ガーデン王立歌劇場(1995)、ベルリン州立歌劇場(1996)、パリ・バスティーユ・オペラ(1996)、ブリュッセル・モネ劇場(1996)、ハンブルク州立歌劇場(1997)、バイエルン州立歌劇場(1997)と立て続けにヨーロッパ一流のオペラ・ハウスにデビューし、そのキャリアを積み重ね高い評価を得て行きます。
2001年12月ジュネーヴ大劇場、2002年夏ザルツブルク音楽祭でもデビューを飾り国際的な名声を獲得、アメリカにはドミンゴの招きで1997年にワシントン・オペラでグノーの『ロメオとジュリエット』で、1998年にはメットにも同作品で、そして同年ロサンジェルス・オペラでも『カルメン』でデビューを飾りました。その後メットには2001年(『カルメン』)、2002年(オーケストラ・コンサート)、2003年(『椿姫』、『ファウスト』)にも登場し、2005年には『サムソンとデリラ』、『トゥーランドット』、『ロメオとジュリエット』を指揮。ウィーン国立歌劇場でも数多くの演目を定期的に指揮していますが、各国のオーケストラも指揮しており、名門バルセロナ・リセウ大劇場の首席指揮者をつとめました(1999年~2004年)。
2002年ウィーン放送交響楽団の首席指揮者・芸術監督をつとめていますが、2006年からは改修なった伝統のウィーン・アン・デア劇場のレジデント・オーケストラとしての活動も加わっています。2007年ウィーン放送交響楽団と初来日を果たしています。
このディスクはそのド・ビリーと手兵ウィーン放送交響楽団とのベートーヴェン:交響曲チクルス第2弾。2007年2月に初来日し、第1弾ディスクの交響曲第3番『英雄』を演奏し、期待に違わぬ素晴らしい演奏を披露し、高い評価を得ました。モーツァルト:ダ・ポンテ3大オペラに始まり、出身地フランスの近代音楽、オーケストラの本拠地ウィーンのシューベルト、声楽つき大作ベルリオーズ:レクイエム、フランスの名ピアニスト、ロジェとのラヴェル&ガーシュウィン、そして今年初来日するパリ・オペラ座の公演曲デュカス『アリアーヌと青ひげ』やポラスキとのワーグナー「トリスタン」ハイライトなど、立て続けに注目すべき録音を行ってきましたが、真価を問うレパートリー、ベートーヴェンのこの第2弾で、さらに大きな注目と評価を得ること必定。ウィーンの伝統を踏まえながら、引き締まったアンサンブル、磨き上げたディテールと音の透明性が見事な出来映えで、ウィーンの音楽シーンに新風を吹き込んでいるド・ビリーのフレッシュで感動に満ちた名演に仕上がっています。(BMG)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
・交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
第1楽章 [06:58]
第2楽章 [08:36]
第3楽章 [07:37]
第4楽章 [10:07]
・交響曲第6番へ長調 Op.68『田園』
第1楽章 [11:14]
第2楽章 [11:36]
第3楽章 [05:11]
第4楽章 [03:38]
第5楽章 [08:36]
ウィーン放送交響楽団
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
使用楽譜:Barenreiter-Verlag Kassel, edited by Jonathan Del Mar
録音時期:2007年8月(第5番)、2008年2月(第6番)
録音場所:ウィーン、ORFオーストリア放送ラディオクルトゥアハウス
PCM Recording
Recording Producer: Erich Hofmann
Recording Engineer: Anton Reininger
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND 5.0ch