収録内容
1. 青い山脈 毎日映画コンクール女優演技賞:原節子/ 助演賞:木暮実千代
1949年 183分 モノクロ
出演:原節子/ 池部良/ 杉葉子/ 若山セツコ/ 龍崎一郎/ 木暮実千代/ 山本和子/ 三島雅夫
監督:今井正 製作:藤本真澄 原作:石坂洋次郎 脚色:井手俊郎/ 今井正 音楽:服部良一

女学生の寺沢新子は、ある片田舎町の駅前の商店で留守番をしていた六助と知り合う。
一方英語教師島崎雪子は新子あてにきたラブレターを見せられて、
友達のいたずらだという彼女の言分に、何かしら尋常でない性格をつかみ、
まして前の学校で転校を余儀なくされたこの娘に力になってやりたい衝動にかられ、校医の沼田に相談する。
学校ではこの問題に対処するため理事会まで開かれることになってしまう。
ある地方の町を舞台に、偽のラブレターに右往左往する人々をユーモラスに描いた青春映画。

2. 晩春 毎日映画コンクール日本映画大賞/ 49年度キネマ旬報ベスト・テン 第1位
1949年 108分 モノクロ
出演:原節子/ 笠智衆/ 杉村春子/ 青木放屁/ 宇佐美淳/ 三宅邦子/ 月丘夢路/ 三島雅夫
監督:小津安二郎 製作:山本武 原作:広津和郎 脚色:野田高梧/ 小津安二郎 美術:浜田辰雄

結婚を巡る父と娘の物語をこれが小津作品最初の出演となる笠智衆、原節子の共演で描く感動作。
鎌倉で一人娘の紀子と2人で暮らす大学教授の曽宮周吉。妻を早くに亡くしたこともあり、
紀子は27歳になる今でも父を残して結婚しようとはしなかった。
周吉の実妹・田口まさは、そんな2人が気が気でなく、
父周吉も何んとかして紀子を結婚させようとするが、紀子は首を縦にふらない。
紀子は自分の結婚よりも父の再婚に気をとられていたのだった。
そしてついに周吉とまさはついにある決断をするのだった。

3. 麥秋 ブルーリボン賞主演女優賞:原節子/ 助演女優賞:杉村春子
1951年 124分 モノクロ
出演:原節子/ 笠智衆/ 杉村春子/ 菅井一郎/ 東山千栄子/ 佐野周二/ 淡島千景/ 三宅邦子
監督:小津安二郎 製作:山本武 脚本:野田高梧/ 小津安二郎 撮影:厚田雄春 美術:浜田辰雄

間宮周吉は北鎌倉に住む老植物学者である。
息子康一は東京の病院の医者、娘紀子は貿易会社の専務佐竹の秘書である。
ある日、周吉の兄が大和から上京してきて、周吉に引退して大和へ来いと勧め、紀子の結婚談も出る。
同じ頃、佐竹も紀子に商社の常務の次男との縁談を持ち込んできた。
そんな時、康一と同僚の医師謙吉が、急に秋田の病院へ転勤すると決まり、
紀子は謙吉こそが自分の結婚すべき相手だと気がつく。
同時に周吉夫妻が引きあげて行く大和はちょうどさわやかな麥秋(ばくしゅう)であった。

作品は制作されて50年以上経過しているため、原版となるフィルムの状態によっては、
見づらい部分、聞きづらい部分があることを、あらかじめご了承ください。


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