真空管式 FMラジオ　ゼネラル　N-66型　

■FM AM SW 3バンド トランスレス

　昭和36年(1961年)頃の発売 MT管6球構成　FMラジオ

　当方でのFM電波はとても微弱で 感度の良い機種でないと実使用は難しいのが実情です
　そしてゼネラルのFM機は市場でも見つかる事が少なかった為か未だに 扱い実績がありません

　そんな訳でで見つけたこのラジオ　ゼネラル製という事で試しに 購入した次第です
　つまみや裏蓋も揃っていたので モール金具は無いままで良いかと作業を開始

　なにより 小ぶりなサイズ感と控えめなデザインに好感が持てた訳です
　しかしエンブレは印字シールを使い モール金具の代用には金色の粘着テープを使いました
　やはりエンブレやモール金具などの装飾パーツの欠品は間が抜けて恰好付かないですね

■修復
　内部のシャーシーはベトベトと油ぎった感触があり 2日がかリで細部までふき取りました
　そして 毎回通りのペーパーコンとオイルコン ケミコンの全数取替を行いました
　外部機器用の3.5φジャックの設置して完了です

　キャビネットに色ムラがあった為 アイボリーのラッカーを塗布しています

■完了して現状
　FM受信は85㎝程度のビニール線アンテナでNHK 1局と 民放1局を ボリュームを上げた状態なら
　聴く事ができます、当方のようなFM電波の弱い地域でなければ十分な感度と思われます

　AM受信は問題なく高感度です　SWはほとんど受信できませんが対策できていません

　スピーカーが 小型の 10cmなので特に音質に期待は無かったのですが NFB回路がよく効いている
　為か とてもソフトで心地良い音です、また ハムはほとんどありません

　外部機器とラジオとの切替はありませんが 3.5φジャックに機器を繋ぎますとラジオの音は
　消えます、機器なしでケーブルのみ差し込むと大きなブーノイズがでます　これは正常な動作
　ですが ジャックの抜き差しは電源OFFして行う事をお勧めします

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■整備項目
　キャビネット　ラッカー塗装　アイボリー

　内部　　　　　オイルコン、ペーパーコン、ケミコン全数交換、平滑コンはシャーシー上に移動
　ボリューム　　オリジナルをメンテしました
　ダイヤル糸　　交換しました

　電源コード　　新品に交換
　裏蓋　　　　　オリジナルをメンテ
　外部機器使用　背面に3.5φジャックを設置しました

　その他　　　　シャーシー止めネジ　不揃いの為　3ミリJISキャップ付きに交換

■交換部品
　オイルコン ペーパーコン、ケミコン全数交換　端子板　3.5φジャック　アンテナ線　

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■ 使用真空管
　17EW8 12BE6 12BA6 12AL5 12AV6 30A5

■受信帯域
　MW 540 ～　1600Khz
　FM 76 ～　90Mhz ワイドFMには対応していません
　SW　3.8 ～　12Mhz

■寸法
　幅 30.5 Cm 高 17 Cm 奥行 13.5 Cm (つまみ含まず)

■付属品
　外部機器接続コード

■到着時の動作は保障しますが、以降の劣化や不具合 また外観については保障できません