2023年の〈Matador Records〉からのデビュー作『Everyone’s Crushed』は批評家から高い評価を受け、同作はThe New York Times、The Guardian、Pitchfork、NME、Vogue、Wired、Rolling Stoneなどの年間ベストに選出され、一躍ニューヨーク・オルタナティブ・シーンの中心的存在となり、世界に誇るアンダーグラウンド・アーティストとしての地位を確立した。
最新作『It’s A Beautiful Place』は、無重力のインストゥルメンタル「One Small Step」から幕を開ける。まるで「小さな一歩(=One Small Step)」が、ウォーター・フロム・ユア・アイズにとっての大きな飛躍を予感させるかのように。 このアルバムは、煌びやかなメガロポリス──時代や音楽スタイルを俯瞰で捉えた衛星画像のような作品であり、Y2K以降のポップソングを新たな視点で再構築する、壮大で意識的な旅路でもある。曲間に差し挟まれる短いインストゥルメンタルは、巨大で骨太な楽曲群を繋ぐポータルのように機能しており、「最終的には、時間と恐竜と宇宙についての作品になった」とネイトは語る。