■2022年に、e-bayより、米国の出品者から、ビンテージギターを購入しました。
■1968年に製造された Gibson Melody Maker SG のCherryタイプです。
■もちろん、1961年に発売開始された多くのSGは、ハムバッカーPU、またはP-90タイプのシングルPUがほとんどだと思います。
しかし、このモデルは、珍しくシングルPU2基搭載のモデルです。
■また、この個体は、本来ラップアラウンド・ブリッジを搭載していたものを、写真でご覧いただけるように、いわゆる「Maestro Vibrola」と呼ばれるタイプのブリッジに改造したようです。
私の手元に来た際にも、ハードケースの中に、写真にありますように、オリジナルのラップアラウンドテールピースのパーツが入っていました。
■Melody Maker SG の概要について、わかる範囲で調べてことを以下に記載します。
Gibson Melody Maker SG(1968年製)は、1960年代後半のギブソンが展開したエントリーモデル(廉価版SGスタイル)でありながら、当時のヴィンテージGibsonらしいサウンドとルックスを持つ人気モデルです。以下に集めた情報で詳しく解説します。
概要
デザインと特徴
■ SGシェイプへの移行
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元々1959年に登場したMelody Makerは、レスポール・ジュニアに似たシングルカッタウェイ・ボディでした。
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1961年以降、レスポールと同様にSGシェイプへ移行し、より薄く軽量なダブルカッタウェイ構造となりました。
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1966〜1968年頃のモデルは、小ぶりでスリムなSGボディと、細めのナローネックが特徴的です。
■ ピックアップと電装
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シングルコイルピックアップ × 2基(または1基)を搭載。
※同年代のSG Standardとは異なり、ハムバッカーではありません。
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コントロールはボリュームとトーン、3ウェイ・トグルスイッチ(本個体のように、2PUモデルの場合)。
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シンプルながら、ピュアで抜けの良い音が得られます。
■ ブリッジ
サウンド
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同時期のSG Standardに比べて明るくシャープで軽快なトーン。
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シングルコイル特有のクリスピーなクリーントーンと軽いドライブの抜けが魅力。
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ブルース、ガレージロック、60sポップなどとの相性が抜群。
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軽量(約2.7〜2.9kg)で取り回しが良く、弾きやすさ重視のプレイヤーズギターとして評価されています。
歴史的背景
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1968年当時、Melody Makerはギブソンの最も安価なエレクトリックギターラインでした。
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学生・初心者向けながら、USA製の本格的なトーンウッドと職人仕上げを持ち、今ではヴィンテージ市場で人気が高まっています。
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特に、SGスタイル期(1966〜1970)のMelody Makerは、独自のキャラクターを持つ“隠れ名機”とされます。
評価と現代的な人気
【個体の状態】
■重量:約2.75kg
■弦高:12F上_6弦で約2.0mm_1弦で約1.5mm
※極めて低い弦高で、大変弾きやすいですが、特にビビり、チョーキングでのつまりなどは感じませんでした。
■電気系統:ボリューム、スイッチなどにガリはありません。
※ただし、ビンテージギターに詳しい方なら、言うまでもありませんが、ビンテージはいつどのようなタイミングでコンディションが変わるか誰にもわかりません。
よって、ビンテージギターのこれらの特性を理解している方のみ入札をお願いします。
必要に応じて、メンテナンスが必要になり、修理して長らく使用するのがビンテージの前提だと考えております。
ちなみに、私が使用してきた中では、特にSGなどにたまに発生する、「ヘッド落ち」は見受けられませんでした。
バランスのよい個体だと思います。
とはいえ、あくまでも個人的な経験による感想ではありますので、使用方法によって異なる場合があることをご了知ください。
■ボディの状態
写真でご覧いただけるとように、ギター全体に、経年の傷、打痕など大きなものがあります。
■ハードケースの状態
1968年のギターの「オリジナルハードケース」というだけあって、相当な痛みのあるものです。あちこち表面が剥がれてきたりしています。
しかし、ハンドルの部分は頑丈で、問題なくハンドキャリー用のケースとして用をなしていると思います。
また、年季の入ったルックスも魅力の一つかと思っております。
【発送】
都内よりヤマトの宅急便を予定しています。元払いで発送しますので、送料無料です。
写真にあるハードケースをエアクッションで包んで、ギター用段ボールに入れて発送します。
不明点はご質問ください。ここに書いたものがわかる全てですが、測定などならできますので。