江國香織の4冊セット;
①「がらくた」(島清恋愛文学賞受賞作、新潮文庫)、
②「金米糖の降るところ」(小学館文庫)、
③「思いわずらうことなく愉しく生きよ」(光文社文庫)、
④「はだかんぼうたち」(角川文庫)
の4冊です。状態は、全般に良好です。送料はクリックポストで185円です。
★内容:
①「がらくた」: 島清恋愛文学賞受賞作。 私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも――。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。
②「金米糖の降るところ」: ブエノスアイレス近郊、日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃、恋人を“共有する”ことを誓い合った。姉妹は日本に留学して、佐和子は大学で知り合った達哉と結婚する。ミカエラはアルゼンチンに戻り、父親のわからない娘アジェレンを産む。実は達哉は、佐和子が姉妹で“共有する”ことを拒んだ唯一の男性だった。いまは地球の反対側に住む姉と妹だったが、佐和子は突然、離婚届を残して、アルゼンチンへと旅立つ。後を追う達哉だったが、佐和子には逃避行をともにする若い教え子の田渕がいた。東京から南米ブエノスアイレス、華麗なるスケールで描いた恋愛小説。
③「思いわずらうことなく愉しく生きよ」: 犬山家の三姉妹、長女の麻子は結婚七年目。DVをめぐり複雑な夫婦関係にある。次女・治子は、仕事にも恋にも意志を貫く外資系企業のキャリア。余計な幻想を抱かない三女の育子は、友情と肉体が他者との接点。三人三様問題を抱えているものの、ともに育った家での時間と記憶は、彼女たちをのびやかにする―不穏な現実の底に湧きでるすこやかさの泉。
④「はだかんぼうたち」: 桃は35歳の歯科医。入籍間近と思われていた恋人と別れ9歳下の鯖崎とつきあい始めた。だが鯖崎は桃の親友の主婦・響子にも興味をしめす。一方、ネットで知り合った60歳の男と同棲していた響子の母・和枝が急死。亡き母の同棲相手への対応を巡り響子は夫と衝突する。そんな響子に鯖崎が接近し始め、桃は別れた恋人と再び会ってしまう・・・。年齢も境遇も異なる男女たちを通して恋愛、孤独、結婚の赤裸々な姿が浮かび上がる。
★著者、江國香織(えくに かおり)は1964年、東京生まれ。目白学園女子短期大学国文学科卒業。アテネ・フランセを経て、デラウェア大学に留学。1987年の『草之丞の話』(「小さな童話」大賞)で童話作家として出発、童話集『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞・坪田譲治文学賞を受賞。小説でも『409ラドクリフ』(フェミナ賞)、『きらきらひかる』(紫式部文学賞)などで人気を得、『号泣する準備はできていた』で直木賞受賞。主な作品としてほかに、『ぼくの小鳥ちゃん』(路傍の石文学賞)、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(山本周五郎賞)、『がらくた』(島清恋愛文学賞)、『真昼なのに昏い部屋』(中央公論文芸賞)、『犬とハモニカ』(川端康成文学賞)、『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』(谷崎潤一郎賞)など。詩作のほか、海外の絵本の翻訳も多数。父はエッセイストの江國滋。
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