
Technics SU-A808 STEREO INTEGRATED AMPLIFIER
最高の純A級MOS-FETプリメインアンプ
第1期テクニクス最後のフラッグシップ
完全動作品です。故障無し、破損無し、純正リモコン付き。
このアンプは純正リモコンが無いとバッテリーが充電出来ません。
私は音楽家として、MOS-FETは素晴らしく柔らかで音楽性溢れる音を奏でるトランジスターだと思っています。
柔らかいと言ってもテクニクスは曖昧な音ではありません。
柔らかいのにディテールまで細かく描き切る素晴らしさがあります。
音楽家にとってはSU-A808とケプラーコーン時代のB&Wは音の全てを描き切る、全ての音が聴こえる素晴らしいコンビです。
他のスピーカーと聴き比べるとよく分かります。
MOS-FET特有の素晴らしい中高音域、
フラットに低音域まで伸びた素晴らしい低音
バッテリー充電で稼働し電源ノイズの混入を防いでいる
最高の純A級MOS-FETプリメインアンプです。
この個体はもっとも低音に厚みがあり、
非常に音の良い最高の個体です。
機械には個体差がありますが、この個体はもっとも色濃く個体差が現れています。
MOS-FETマニアの方であれば、音を聴いて頂ければ充分ご納得頂けると思います。
ノークレーム・ノーリターンをご納得頂ける方のみ御落札下さい。
箱の中で浮くように四角を分厚いクッションで固定して、プチプチで回りを包み、輸送中の振動やショックが届かないように箱に梱包してヤマト運輸宅急便で発送致します。
発送前に確認を行って写真撮影、動画撮影を行ってから発送致します。
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1999年にテクニクスが発売したプリメインアンプ。
テクニクスブランドは家電メーカーながら、
先進的な技術的アプローチで高性能な機器を次々と発売し、家電ブランドの中でも最も長く続き頑張りを見せていたブランドでした。
そんなテクニクスが1993年に上級のセパレートアンプSU-C7000、SE-A7000等の開発で得られた回路技術、部品技術、構造設計等を用いて開発したプリメインアンプとしてSU-A900を発売しました。
その後継機として発売されたのがSU-A808でした。
SU-A808の最大の特徴は,上級のセパレートアンプのプリアンプSU-C3000、SU-C1010で開発された
「V.G.C.A.」の搭載でした。
「V.G.C.A.」は「Variable Gain Control Amplifier」の略で
従来の入力ボリュームで信号を絞り、
その後増幅するアンプ構成では無く
アンプ部のゲインそのものを変える新しい方式
で、
増幅が必要な分だけアンプにゲインを持たせ
それ以下のゲインではバッファーアンプとして動作するようになっていました。
この結果、S/N比114dB(IHF AS =2V rated output )を実現し、
通常使用する音量、ボリューム位置での、
よりS/N比の良いクリアな音を実現していました。
IHF-ASアンプは、IHF (Institute of High Fidelity) の基準に準拠したアンプのことです。
IHFとは、アメリカの音響機器に関する業界団体であるInstitute of High Fidelityの略称です。
この団体が定めた規格に準拠したアンプをIHF-ASアンプと呼びます。
主に、残留ノイズや入力感度、出力などの仕様を評価する際に用いられる重要な指標です。
この「V.G.C.A.」はスイッチにより
ONとVIA TONEの切替えがあり、
トーンコントロールを使用する際には
「V.G.C.A.」経由では無くなる構成でした。
2つ目の大きな特徴は、
テクニクス独自の「MOS classAA回路」の搭載でした。
これは通常一つのアンプ内で行われる電圧コントロールと電流ドライブの2つの動作をそれぞれ独立させ
別個のアンプに受け持たせ左右合わ せて2つの電流ドライブアンプと電圧コントロールアンプで計4個のアンプで構成 された「VC-4アンプ構成」を採用した「classAA回路」を発展させたものでした。
出力イン ピーダンスが無限大の電流ドライブアンプと
出力インピーダンスが0の電圧コントロールアンプを
パラレルに繋ぎ、電流供給から開放された電圧コントロールアンプが入力信号に忠実に電圧コントロールし駆動に必要な電流は電流ドライブアンプから存分に供給されるという、ある種理想的な動作方式となっていました。
その結果、負荷インピーダンス変動にも電流/電圧の位相ズレの無い安定した伝送・増幅特性を得るというものでした。
「MOS classAA回路」ではA級動作の電圧コントロールアンプの最終段に入力インピーダンスが高くリニアリティに優れたMOS FETが用いられていました。
電流供給アンプの終段には、
大出力動作に勝るバイポーラが使用され、
電流ドライブアンプが電流供給を専任する間に、
電流出力=0という理想的な動作状態で
優れたリニアリティを発揮するようになっていました。
こうしたそれぞれのアンプの利点を最大限に発揮さ
せる
クラスAAブリッジ効果により、
力強い重低音とクリアな中高音の再生を実現していました。
ここで搭載されたMOS FETは、
理想的な特性をより合理的な価格及びボディサイズの元に活用できるように研究開発を続けて実現した
独自のパワーMOS FETでした。
電源回路には「バーチャルバッテリーオペレーション」が搭載されていました。
従来の電源回路では家庭用電源に乗ってくる様々なノイズが基準電電圧発生器を介してオーディオ回路に混入し、
また基準電位発生回路のツェナーダイオードも自らがノイズ源になるなどの問題がありました。
「バーチャルバッテリーオペレーション」では
基準電位発生回路をコンデンサーチャージに使用し
音楽再生中、FET素子のゲートコンデンサーから
電圧が供給されている間、基準電位発生回路が効果的に遮断され、
他の回路からのノイズの回り込みをカットし、
オーディオ信号のノイズ汚染を防ぎ、
安定した電源供給を実現していました。
電源部の心臓部,電源トランスには、
Rコア電源トランスが搭載されていました。
一般的に用いられるEIトランス、
トロイダルトランスのコアは、
角形断面をしており均一なコイルの巻き付けを妨げ
これが磁束の部分集中を生み効率を低下させ
磁束の漏洩を発生してしまっていたのに対し
Rコアトランスは断面が円形のコアにコイルが緊密に巻かれ
均一な磁束が形成される為、
磁束の漏洩が極めて少なく抑えられていました。
電解コンデンサーには「竹」混抄セパレーターを
採用した「TAKEコンデンサー」の新バージョン
「TAKEⅡ」が搭載されていました。
機械的,電気的特性を大きく改善し、
さらにアルミケースの外側にスパイラル形状のコ
イルを装着しポリオレフィンスリーブで固定する事により
防振対策を施し不要な付帯音の発生を抑えていました。
外観デザインは同時期発売されていた
プリアンプSU-C1010、MDデッキSJ-MD150等と
共通のイメージを持つもので、
トーンコントロールやバランスツマミ等を収めた
下部は茶色の透明な扉になっていて
デュアル・フェイス・パネルと称されていました。
こうしたデザインは同社が1980年頃に
セパレートアンプやプリメインアンプSU-V9、
チューナーST-G7などで採用していたものと
共通のイメージをもつものでした。
以上のように、SU-A808は、
テクニクスらしく技術的に性能を正攻法に追求し
「サイレンス・テクノロジー」と称していたように
非常にS/N感に優れバランスのとれた
しなやかな音を実現していました。
テクニクスブランドでの本格的オーディオアンプは
これ以降しばらく途絶える事となり、
第1期のテクニクス最後のプリメインアンプとなってしまいました。
(テクニクスブランドは2014年に再始動したのはご存じの通りです。)