★★画像4は参考映像で出品物ではありません
中古CD NAXOS 8.559813 輸入盤に日本語大判帯を付けたもの 日本語解説はついていません
オールソップ指揮、サンパウロ交響楽団
バーンスタイン:CBSミュージック / バーンスタインの誕生日花束(帯は祝宴と表記しているが?) / ペンシルヴァニア通1600番地 組曲 他
詳細は画像3でご確認ください。
フラッシュディスクランチのソフトケースで保管していました。インレイシートと日本語大判帯を重ねてケースに入れています。
このままお送りします。
概ね綺麗です。CDは未使用に近いです。
出品にあたり全曲鑑賞し異常無き事を確認済みです。
聴ければ良いという方のみご入札ください。
ゆうパケットポストminiで発送いたします。
++++++++++++++++++++++++++++おやじの戯言+++++++++++++++++++++++++++
ほんとにNAXOSはよくやってくれる。なかなか聴けない作品のびっくり箱だよこれ。
●CBSミュージック
バーンスタイン60歳の記念アルバム(レコード店に配られた非売品、アルルの女を真剣にリハしてる
録音も収められてた)でこの作品の1曲目が少しだけ収められていた。作品目録を見るとCBSの50周年記念に
5曲作曲されたとあり、長年全部聴きたいと思っていた。音階がCBSになってる。
1曲目と5曲目だけがそれぞれバーンスタインの仲間の手でオーケストレーションされ1978年に放送されたのが初演。
おやじが聴いたLPの演奏はきっとこのときのものだな。まさか全部聴けるとは思ってもいなかった。
●Slava!
スラヴァはロストロポーヴィッチのニックネーム。DGに自作自演がある。LPのライナーノーツは、作曲の
いきさつ以外にロストロポーヴィッチの愛犬(Pooks)の名も楽譜に埋め込まれていることが記されていたが
おやじにはチンプンカンプンだった。このCDの解説はDGのよりも丁寧にこの短い曲を解説している。
この曲はわずか4日でずっこけたミュージカル「ペンシルヴァニア通り1600番地」のメロディーを使っている
ことを書いている。それは知っとるよ、であったが、DGの解説はそれに触れていなかったな。
で知り合ったバーンスタインおたくの方が「君は偉大なるバーンスタインファンだから、これあげる」
とアメリカ人から頂いたという、その4日間のある日の録音をコピーしておやじにも送って下さった。
それを聴いていたので知ってたわけさ。
ところでこの曲聴くたびに「吉本新喜劇のテーマ」を連想するんだが、バーンスタインさん来日した時どこかでこの
曲きいたんだろかと思っていたし、バーンスタイン友だちにもそう話してきた。このCDの解説に曲がvaudevillian tune(
寄席芸人旋律)で始まると書いとる。ん-、おやじが連想するのは終わりの方のミュートトランペットの所なん
だがな。吉本テーマでも終わりの方に出てくるしなあ。調べると吉本テーマってSomebody stole my galという古いアメリカの
音楽なんやね。知らなかったわ。またしても知らぬはおやじのみか?だいぶ崩してベニー・グッドマンもやってたわあ。
まだあるの。
この曲最後の方はムソルグスキーの歌劇「ボリスゴドノフ」の戴冠式シーンのメロディーで、合唱がSlava(ロシア語で
栄光あれ!)と歌っているんだって。ロストロポーヴィチはすぐバーンスタインの粋に気づいたろうな。しこのこのCDの解説すんばらしいね。
もひとつ。
途中に大げさな選挙演説と熱狂する聴衆の録音テープが流れるが、これなんと喋ってるのか誰か知ってたら教えてよ。
これ書いてくれてたら解説は100点だったよ。
●「ペンシルヴァニア通り1600番地」組曲
上に書いたミュージカルナンバーをチャーリー・ハーモンが編纂したもの。この中にTake Care of This House
も入っている。このミュージカルでバーンスタインが組んだアラン・J・ラーナーの特集TV番組で、ジューン・
アンダーソンとバーンスタインが登場して演じたナンバーだ。
第1次トランプ政権が始動した時にバーブラ・ストライサンドがアルバムWalls(これすごい皮肉なタイトル)でこれを取り上げた。
ミュージカルのタイトルはホワイトハウスの住所なんだね。このミュージカルは歴代の合衆国大統領ファーストレディーと
その黒人執事をたぐるという劇中劇形式のものだった。ストライサンドはライナーノーツも自分で書きこの曲に
なぞらえて大統領を批判したな。そうそう、バーンスタインは黒人執事役で登場したんだった(歌はちょびっと)。
●オン・ザ・タウンから
これは余談。オールソップさんはバーンスタインの愛弟子だし、その指揮はおやじも好きなんだが、これは好かんわ。
バーンスタインNYPの演奏のリズム感と比べると相当劣るわあ~。そういう解釈をされたのだろうがな。
誕生日の花束 ではノリいいのにな。
●バーンスタイン誕生日の花束(これなんで祝宴と訳すのかなあBoquetにそんな意味もある?)
これはBernstein at 70として8月21日から27日に渡ってタングルウッドで開催されたバーンスタイン70歳祝賀演奏会の最終日に
小澤征爾により初演された作品。この作品の前後はバーンスタインが指揮した。(詳細は画像4を見てね)チャイコフスキーの
終楽章のみ、25日のガラコンサートを編集したTV番組の終わりで放送されたのでご覧になった方も居られるのでは?
8人の著名な作曲家が思い思いにバーンスタインメロディーをちりばめた小品集だ。
ベリオはどんな前衛かと構えているといきなりベートーヴェンの運命(オムニバスを意識したか)続いてマイスタージンガーが
ひょろっと出てきたり、アメリカ国歌の出だしからハッピバースデーツーユーへとつないで終わる。
ジョン・ウィリアムズがルーカス映画のノリでやるのかと思ったら偉い雰囲気違う(そりゃあバーンスタインのメロディーやもんね)
けどしっかりハッピーバースデーツーユで括るね。次の武満徹が彼独特の透明感で一息、と思ったら最後のWシューマンの方がよっぽど
J.ウィリアムズチックやったりして、いきなりスタートレックDS9のノリ。Tonightのド、ソの部分(博士ちゃんで葉加瀬太郎がJ.ウィリアムズ
のは全部ド、ソのメロディーと言ってたように)が出てきてウィリアムズ?と思わせる。
とにかく楽しい作品に仕上がってるわ。こんなにたくさんの人から音楽で祝ってもらって凄いなバーンスタイン。
ロッシーニが亡くなった時にヴェルディが合作レクイエムを企画したが、リリング指揮の演奏聴いても別にロッシーニのメロディー
が登場するでもなく、おまけに企画はずっこけ、ヴェルディは自分の担当した部分を使って自作のレクイエムにしただけだったしな。
おやじはショスタコーヴィチおたくの友人から誕生日に曲を贈られたな。あやしくショスタコ風に始まり最後はハッピバースデツーユー
だったな。
「自慢話しとんかい!」
と突っ込まないでね、彼は友人の誕生日になると、その自作曲を都度贈り続けていたのさ。今でも聴くけどね。
オタクが大満足した1枚であった。