【Lee 91-J カバーオール ボアジャケット】
■ アメリカンワークウェアの核──Leeというブランドの“始まりの物語”
Leeが創業したのは1889年。アメリカ中西部・カンザス州サライナ。
当時のアメリカは、西部開拓が終盤を迎え “産業化の爆発期”。鉄道が国土を貫き、農業大国から工業大国へシフトしていく激動の時代だった。
労働者は、農場、鉱山、鉄道、工場──どの現場でも**「とにかく壊れない服」**を求めていた。
ここにLeeは目をつける。
創業者ヘンリー・ディヴィッド・リーは単なる服屋ではなく、物流企業を営みながらワークウェアの研究を重ね、
「壊れないことは、働く人の尊厳である」
という理念のもと、オーバーオールやワークジャケットを開発していく。
1910年代には「UNION ALLS(ユニオンオール)」を発表。第一次世界大戦では軍需工場の作業着として採用され、一気に知名度が拡大した。
20〜30年代には鉄道労働者の支持を集め、**“アメリカの働く男の制服”**と呼ばれるほどの存在に成長していく。
その流れで生まれたのが、のちに永遠の銘品となる 「101-J」「91-J」 という名作群だ。
■ 鉄道産業の黄金期に誕生した“91-J”という傑作
91-Jが誕生した背景には、アメリカ鉄道史の黄金期がある。
20世紀前半のアメリカでは、蒸気機関車の運転士、整備士、石炭をくべるファイアマン達が、日々過酷な労働の中で作業していた。
彼らが求めた条件はただ一つ。
「燃えず、破れず、動きやすく、汚れに強い服」
この要求に正面から応えたのが、Leeの“91-Jカバーオール”。
当時は **“Loco Jacket(ロコジャケット)”**とも呼ばれ、鉄道労働者の象徴的ワークウェアだった。
ヘビーウェイトな生地、トリプルステッチの強度、ツールポケット配置、ユーティリティ性。
現代の「ファッションとしてのカバーオール」とは全く次元の違う、リアルワーカー仕様の本気のプロダクトだったわけだ。
■「レイルロードジャケット」のディテールを現代に継承する一着
今回の91-Jも、そのDNAを濃厚に継いでいる。
● 生地
濃紺でまだ育っていないため、これからのアタリ・色落ちが最も楽しい“育てる服”。
Lee特有の右綾デニムのタテ落ちは、Levi’sやWranglerとも違う独自の陰影を生む。
● フロントのポケットワーク
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鉛筆・工具を差すためのユーティリティポケット
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作業時の引っ掛かりを防ぐためのフラップレス
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右胸にはWステッチ補強
など、全てが“現場の声”を反映した合理設計。
● ロングL刻印ボタン(Leeの精神)
ヴィンテージLeeを象徴するロングLのボタンは、
「Leeが最も輝いていた時代の意匠」
と言われるほどファンから支持されている。
● トリプルステッチ
ハードワークに耐えられるよう、継ぎ目に3本のステッチを走らせることで強度を大幅に向上。
鉄道員から絶対的信頼を得た理由のひとつ。
● 裏地ボア(“冬の鉄道員仕様”)
この一着最大の魅力は、
「91-Jのヘリテージ × 冬仕様のボア」
という稀有な組み合わせ。
ストームライダーに通じるような防寒力と保温性を備えつつ、
オーバーコートほど重すぎない、デイリーに着られる絶妙な立ち位置を確立している。
■ 現代ファッションでの再評価──“ワークと品の融合”
91-Jは単なる作業着から、いまや世界中のファッションラバーに愛されるアイテムへ進化した。
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日本のアメカジ文化
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セレクトショップの別注企画
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コレクションブランドのサンプリング
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90’sリバイバル、Y2K以降のワーク回帰
どの潮流の中でも「Leeらしい無骨さ」と「控えめな色気」を併せ持つ91-Jは、洒落者たちのユニフォームになっている。
Levi’sほど語られすぎず、Wranglerほどロック寄りでもなく、
“Leeはアメリカンワークの良心”
と言われる理由が詰まった一着。
■ サイズ詳細(平置き採寸)
サイズ表記:M
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(2025年 11月 10日 21時 19分 追加)ZP75-7260