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こちらは、紀元前の地中海世界（南イタリア〜キプロス文化圏）で制作された、鳥の立体装飾を持つ大型の幾何文壺です。

古代イタリア南部のダウニア（Daunia）〜ペウセティア（Peucetii）文化圏、またはキプロス島の幾何文土器に連なる特徴を備えております。

大型の壺形容器でありながら、胴部全面にわたって

格子文・点描文・多重線文・斜線文・帯文などが細密に描かれ、

古代工人による高度な装飾性と均整の取れた造形が見て取れます。

特に前面に付けられた**鳥の立体装飾（appliqu）**は極めて希少で、

同時代の土器の中でも一段評価が高い要素です。

造形の愛らしさに加え、儀礼性や象徴性が考えられ、コレクション性が非常に高い作品です。

本作のような

「鳥装飾＋大型＋全面精密文様」

の三拍子が揃った壺は、日本国内ではまず目にすることがありません。

欧州の古美術店でも上位クラスとして扱われるレベルの作品であり、

日本国内ではそもそも入手の機会がほとんどないことから、

希少性と存在感の双方で非常に高く評価できる一品です。

・上部口縁に小さな欠けがあります（画像をご確認ください）。

　古代物の自然欠損として許容範囲と思います。

・胴部・文様部分に致命的な損傷はありません。

・底部に古い管理シールが残っています。

・経年のスレ・細かな欠損はありますが、

　紀元前の土器としては良好な保存状態です。

・径：約27cm

・高さ：約20.5cm

・布貼り保存箱（画像のもの）

厳重に梱包し、ゆうパック送料着払いでお届けします。

古代地中海世界の造形美が凝縮された優品です。

特に鳥の立体装飾を持つ大型壺は、市場でもほとんど入手できません。