大変にユニークなスピーカーシステムが入荷しました!
ドイツロエベ・オプタの楕円形フルレンジとイソフォンのツイーターを組み合わせた2WAYシステムです!
特にロエベ・オプタはあまり耳にしないブランドかもしれませんが、1923年にベルリンにて創業されたブランドであり、ラジオやテレビの他、オーディオ機器を多く手掛けた老舗です。
また、創業者はアインシュタインとも交友も深い物理学者であったことからも、その実力の高さが伺えます。
ツイーターにおきましては東ドイツのオーディオブランドであり、ロエベ・オプタと同様にラジオやオーディオを手掛けておりましたね。
特に同軸型ユニットのオーケストラは同社の最高傑作であり、当時のシュルツやシーメンスと並びドイツ同軸スピーカーの御三家としてもお馴染みです。
確か、日本グラモフォンの指定モニターもイソフォンだったかと記憶しております。
今回出品のお品はそんな歴史あるブランドのユニットを贅沢に採用し、特注のエンクロージャーに組み込んだユニークなお品です。
フルレンジユニットは型式は不明ですが、恐らく1950年代の物では無いかと思われます。
口径は縦24㎝×横13㎝の大型の楕円形となっており、魅惑のアルニコマグネットを採用した物です。
ツイーターにおきましては、イソフォンでも最も有名な8㎝口径のコーン型となっております。
モデルはHM-10/18となっており、マグネットはアルニコです。
ネットワークは使用せず、シンプルにコンデンサーカットとなります。
コンデンサーは日本のシズキ製となりますので、音質面では問題無いでしょう。
将来的にはヨーロッパ製の物に交換しても面白いと思います。
内部の配線はシーメンス製の物を採用しており、扱いやすいようにSPターミナルも取り付けました。
エンクロージャーはプロの家具職人による製作品であり、非常に完成度の高いお品です。
また、外装も天然木の白木突板であしらわれたかなり上質な仕上がりです!
板厚はフロントはバッフルはやや薄めの物を採用することで、より響きを持たせた設計となっておりまた、フロントを斜めにするなど細かなところまで配慮のされたかなり凝ったものです。
無論、ドイツの流儀に習い後面開放としたところも魅力ですね。
肝心の音質におきましては、ドイツらしいカッチリとした輪郭の取れたサウンドが大きな特徴であり、実に心地の良い物です。
加えて、大型の後面開放としたことが功をなしているのか、低音の伸びやかさを持たせながらも曇りの無い明瞭さもなかなかの物ですね。
音楽におきましては、意外にも大編成のオーケストラも結構な再現力があり、これはなかなか凄いです。
加えて、ヴォーカルなどの息遣いも本当にリアルです!
能率も高いですので、真空管アンプとの相性も申し分ございません。
デザインにおきましては、シンプルかつスタイリッシュな佇まいでありインテリアを邪魔しない仕上がりです。
天然木仕上げとなりますので、上質な逸品です!
インピーダンスは5オームとなります。
この機会にどうぞ!
コンディションにおきましては、エンクロージャーのキズや剥がれなども無く大変に綺麗なお品です!
製作されてからさほど古いお品ではありません。
サランネットも大変に綺麗です!
固定用のマジックテープが剥がれやすい為、工夫はされると良いかと思います。
ユニットにおきましてはツイーター及びフルレンジのいずれもコーンのキズや修復は一切なく大変に綺麗なお品です!
無論、音出しも申し分ございません!
左右差も無く素晴らしいペアリングかと思います!
出品に際して配線なども含めて綺麗に仕上げましたので安心かと思います。
SPターミナルもネジ式のハーモニカタイプを取り付けております。
ペアでの出品となります。