パワーアンプで重要な部分の一つとして電源の質があります。ホームオーディオでもそうですが、電源の質で音質が驚くほど変わります。
特にカーオーディオの場合は車両からの電源ノイズ等が多いので、ノイズを除去し常に安定した電圧を確保するためにはこの様な製品が非常に良い効果を発揮します。
このレギュレータはHarrison Labsで最も有名な製品の1つです。
その非常に効率的(14.5Vフル出力時で効率98.5%)で高度な電源は、リップル(微小な振動やノイズ成分)を最小限に制限し、非常に低いノイズをもたらす独自回路のフェーズを備えています。
発熱もほぼ無いためインストール時に排熱に気を使う必要もなく、長期に渡り安定した動作が可能です。
出力電力を安定させてフィルタリングしながら、バッテリー/オルタネーター電圧を14.7ボルト(デフォルト)に昇圧します。
また、定格出力は100A(MAX150A)と非常にパワフルなので、マルチアンプシステムの電源として使用可能です。
弊社のテストでも入力電圧を変動させても出力電圧は入力の揺らぎの影響も全く受けずに常に一定でした。車の様に常に不安定な電圧はレギュレータの性能で違いが大きく出ます。やはり良いレギュレータは入力電圧変動の影響をほぼ受なくなっていますし、電源ノイズもほぼゼロで安定しています。
VSS-100Aは単なるDCコンバータや電圧レギュレータではなく、バッテリーアイソレータ(バッテリーからの入力側と出力側の信号を電気的に完全に分離し、ノイズや干渉を防ぐ)やキャパシタとしての機能も統合しており、システムの電源パフォーマンスを常に最高の状態に引き上げます。
VSS-100Aは正にカーオーディオにとって理想的な電源を供給します。
弊社が取り扱うVSS-100A は最新モデルとなり、コンペティショングレードのリファレンスシリーズとしてさらに改良され高性能になっています。
エンジンOFF時もバッテリーからのインプット電力はアウトプットからもスルー出力(常時電源出力電圧は入力電圧より0.5V程低くなります)されるので、常時電源を必要とする機器への供給も可能です。
ACC等のトリガー信号が入った瞬間にアイソレータ機能が働き電源の分離、昇圧、フィルタリング等行って出力されるので、カーオーディオシステムにとって理想的な電源を簡単に実現可能です。
車両側の負荷等による電圧変動の影響を受けずに常にクリーンで安定した電源電圧をパワーアンプやプロセッサーに供給することでオーディオユニット本来の性能を最大限に引き出すことが可能です。
レギュレータは音への影響は大きいですが、本製品に限らず同様の用途の物は設計上どうしても高額になりますので、用途だけで見ると正直中々手が出ないと思います。
ですが、良いアンプを使用したマルチアンプシステム等システムが大掛かりになればなるほど本製品の効果は絶大ですので、スピーカー交換や外部アンプ等の導入を行ってさらに高みを目指したい場合、電源については無視出来なくなってきます。せっかく良いアンプやケーブルを使っていても電源にこだわらないのは非常に勿体無いと思います。
動作電圧 : 11V~16V
出力電圧 : 14.7V(デフォルト) ※出荷時に変更可
効率 : 98.5%(14.5Vフル出力時)
入力許容電流 : 150A(PEAK)
出力定格電流 : 100A
出力最大電流 : 150A(PEAK)
推奨ヒューズ : 120A~150A
寸法 : 122mmcm(L)×262mm(W)×48mm(H)
重量 : 1.2kg