松永延造
(1895~1938)横浜市生れの小説家。生家は県内屈指の材木商。1903年、脊椎カリエスのため、小学校を二年で中退。
1907年、俳句を『少年』に投稿。1912年、松葉杖で歩行可能となったので、横浜商業補修科に入学。
トルストイ思想に感銘する。1914年、同校専修科に入学、翌年修了。
1922年、長篇小説『夢を喰ふ人』を上梓。辻潤、高橋新吉、瀧田樗陰が激賞するも、殆ど反響なし。
同年、佐藤惣之助と交遊が始まる。1931年、結婚、この頃から弟の経営する材木商が不振になる。
1936年、『歴程』二号から同人として参加。1937年、病状悪化し、1938年11月、永眠、43歳。
書名:松永延造全集(昭和59年:国書刊行会版):全3巻:
著者:松永延造
監修:草野心平
編集:伊藤信吉/辻 淳/吉村りゑ/
発行所:国書刊行会
発行日:(一)昭和59年7月30日 初版発行 /
(二)昭和59年8月30日 初版発行 /
(三)昭和59年9月30日 初版発行 /
定価:6,800円 × 3 = 20,400円
所収:【一】 小説Ⅰ ◇
夢を喰ふ人 / 目を求める人 ー夢を喰ふ人續篇 / 職工と微笑 ー詳くは微笑を恐怖するセルロイド職工 /
〇 解説 ー松永延造の人と文學(辻 淳)/ 解題・校異(編集部)/
【二】 小説Ⅱ ◇
出獄者品座龍彦の告白 / 淺倉リン子の告白 / アリア人の孤獨 / 不思議な敎育 / 幼年と老年 / ラ氏の笛 /
船大工の肖像 / ホテル女 / ミレー / 公園内の老人 / 肋骨の折れた少年 / 我が無職時代 / 漂泊の露人 /
狂王ルウドウヰフ / 採藥圃 / 芳香瘤物語 / 哀れな者 /
〇 解説 ー松永文學私論(吉村りゑ)/ 解題・校異(編集部)/
【三】 詩・戲曲・評論・隨筆・雜篇 ◇
詩;花の詩 / 大きいものと小さいもの / 暁の夢 / 二人は必ず相逢はう / 妖女庭に舞ふ /雪の夕べに/
喜悦少なき我への自訓 / 希望 / 黙想曲 / 私の思ひを天に結ばしめよ / 嵐の時に 他 /
戲曲;時頼と横笛 / 太子の晝と夜 /
評論・隨筆・雜篇;感想 / 覺え書き / 古文異譯 / 諸名士の雜誌新年號觀 / 私の一日 / 古典的短話 /
小感一束 / 感想 / 手帳より / 實用と假構 / 最近の覺え書き / 偶感 他 /
〇 解説(伊藤信吉)/ 解題・年譜(辻 淳)/ 参考資料(吉村りゑ)/
参考:帯【三】なし、他は汚れ等。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ等あり。A5判。計約3.0kg。≪古本購入≫
ゆうパック(追跡・補償あり)サイズ60。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。