
封じられた祈り、動かぬ結界
この護符は、タイ密教でも最も禁忌に近いとされる
「ルアン・プラ・サーンナカラート(Luang Phra Sannakarat)」系統の封印具。
外見は金属製の経箱だが、
その真の役割は──“力を閉じ込め、乱さぬための棺”。
導師ナー・プラユーン師は、
**「力は流すものではなく、静めるもの」**という理念のもと、
この箱を“動かざる護符”として加持した。
封印構造と呪力循環
箱の内部には、金箔のプラ・ソムデー像と護符灰、符管、経粉が封じられている。
これらは五方霊(地・水・火・風・空)の循環を構成し、
封印下で静かに霊力を呼吸させる設計。
導師は最後の儀式で、封印符の上に蜘蛛紋章の護印を刻み、
“永遠に開かぬ”呪文を唱えたと伝えられる。
「開ける者は、力の流れを絶つ者なり」
この言葉が意味するのは、
“一度でも開封すれば護符としての機能が崩壊する”ということ。
ゆえに、この箱は絶対に開けてはならない。
裏面の「蜘蛛結界」──捕縁と警戒の象徴
背面に刻まれた蜘蛛と巣は、
**「縁を捕らえ、災を絡め取る」**象徴。
蜘蛛は古代タイ密教において“結界を張る者”の象徴であり、
善きものを留め、悪しきものを捕縛する霊獣とされる。
この護符は、**「動く結界」と「静の守り」**の融合体。
持ち主の周囲に透明な網を張り、
人の悪意・呪詛・嫉妬・霊的干渉を絡め取って鎮める。
外装の意匠
青緑の花文様:東西南北の四方を護る風花結界
蔦の装飾:命の循環と霊脈の再生
中央の真言刻印:「心の静寂を保ち、闇に動じぬ者に力を与える」
すべての装飾は“護符を美に偽装する”というナー・プラユーン派の哲学を体現している。
つまり、美しさそのものが封印であり、罠でもある。
霊的作用
この護符が発揮する力は「捕縁」と「防呪」。
外からの悪意・呪詛・嫉妬を閉ざし、
一方で良縁・財運・人脈・直感を絡め取り、保持する。
主な霊的効能:
呪詛・嫉妬・悪念の遮断
財運・商運・縁運を捕縁の網で定着
精神安定・霊的攻撃の防御
家庭・職場などのエネルギー浄化
持ち主の“気”を安定させ、長期的守護を行う
【開封厳禁】
この護符は儀式的に封印された呪力循環具です。
一度でも蓋を外すと、内部の霊脈が崩壊し、
護符としての機能が消失します。
さらに導師の系統では、
「封印を破った者はその加持の循環を継げず、
霊が帰る場所を失う」と伝えられています。
したがって──
開けることは“力の喪失”を意味します。
決して開封しないでください。
使用指針
高い場所(棚・祭壇など)に安置
満月または新月の夜、香を焚き祈念(開封不要)
蜘蛛面を外側に向けることで結界が拡がる
定期的に柔らかい布で表面を拭き、光を保つ
詳細
寺院:Wat Khong Tae()
導師:ナー・プラユーン師(Na Prayoon)
系統:ルアン・プラ・サーンナカラート封印系
構造:金属封印経箱・蜘蛛結界紋章・プラ・ソムデー内蔵
素材:真鍮合金・青緑樹脂装飾・符管・護符灰
状態:封印安定/未開封/加持完了
サイズ:約6.5 × 4.5 × 2cm
コメント
この護符は、「静けさの中に潜む絶対の守り」。
見る者に美を、触れる者に畏れを与える。
その封印は、持ち主の“波動”に同調し、
決して無理に動かさない限り、
永くあなたを包み守り続ける。
──開けるな。
それは、あなたのための守りであり、
封じられた“もう一つの意志”のためでもある。