この度はご閲覧いただきまして、ありがとうございます。送料込みの設定とさせていただきます。
「闘将織田信長」
1992年1月初版。
背表紙ヤケ、褪色。
「青春坂本竜馬」
1990年4月初版。
下部に黒ずみ汚れ、カバーにカスレ。
2冊とも通常の読書にご不便はありません。
かつて織田信長と坂本龍馬(本書では「竜馬」表記)といえば、歴史人物のファン投票で一位、二位を争う人気キャラクターでした(今は誰が人気なのか、ちょっと分かりませんが…)。
創作の世界に登場することもとても多く、それだけにイメージ優先、実像よりも虚像の方がひとり歩きしてしまっている印象もありました。
ごぞんじ山手樹一郎門下の俊才であり、時代・歴史小説界のベテランとして活躍した風巻紘一も、この二大人気キャラクターに取り組んでいました。
「織田信長」で感心するのは、構成の巧みさです。
270ページあまり、速い人は二時間もかからずに読み終えてしまうでしょう。
その短い中に、少年時代から本能寺の変まで、信長四十九年の生涯がテンポよく描かれているのです。
名場面はだいたい押さえられており、薄い本の割に登場人物も多彩です。
それでいて消化不良をおこすことなく、ラストではそれなりに情感も残ります。
一方、「坂本竜馬」は、龍馬(本作では竜馬…つまり史実の龍馬ではない)の剣術修行、江戸遊学時代に焦点を絞った明朗時代小説です。
あまり幕末モノっぽくありません。
それだけにあまり難しいことを考えずにスラスラ読めます。
お馴染みの龍馬像とはちょっと違い、実在の人物に仮託してオーソドックスなマゲモノの世界が展開します。
このお話の主人公は都会的で江戸っ子の諧謔を身につけているので、名前を借りるのなら、伊庭八郎の方がしっくりくるのでは…?なんて思ったりしますが。
著者の風巻絃一はもっと評価されていい。
その構成力、キャラの描写力、考証力…昨今の歴史作家たちが史実と現代解釈の整合性に追われてアップアップしているのを見るにつけ、風巻の非凡な力量にあらためて気付かされます。
奥州藤原氏の滅亡を描いた「燃える黄金王国」、上杉鷹山を描いた「春の鷹」…いずれもレベルの高い傑作ですが、春陽文庫というマイナーなレーベルからの刊行だったこともあり、すっかり忘れ去られています。
この作家こそ再評価されてしかるべし!
お取り引きでのお願い
・お取り引きはヤフオクの規定に準拠しておこないます。
・終了日の異なる商品とのまとめ取引など、規定に明記されていないご要望には応じかねます。
・当方はYahoo!かんたん決済にのみ対応しています。それ以外の方法によるお会計はできません。
・出品に当たって即決システムには対応しておりません。
・発送は記載の方法でおこないます。そのほかの方法をご希望の場合、差額のご負担をお願いいたします。ご希望方法の料金の方が安値となることもございますが、返金・値引請求はご容赦ください。
・ご落札者様側の事情で再送となりました場合(住所不備や長期のご不在など)、送料のご負担をお願いしております。
・万一の郵便事故・不着につきましては、責任を負いかねます。高額商品には簡易書留を利用いたします。
上記、まことに勝手ながら、御賢察ご検討よろしくお願い申し上げます。
青春坂本竜馬 (春陽文庫) 風巻絃一/著