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小説・A5・44ページ(2016.3.27)からくり箱/著:さえき/★月島が大学進学で上京してからは、大学は別々だが、独り暮らしの黒尾宅に木兎や赤葦と４人で集まる事が多くなった。赤葦が成人して３人が酒を飲む時も月島は一緒にいた。赤葦は酒が強い。自分でカクテルを作り～必然的に度数が強くなるが～カクテルに使ったジュースを月島に与えていた。だが、この日の月島は様子が違った。いつものツンケンした雰囲気は鳴りを潜め、邪気のない笑顔はまるで天使のように綺麗で可愛い。その様子に、黒尾は固まり、木兎は叫び、赤葦は真顔になる。事もあろうに月島は度数の高いスクリュードライバーをオレンジジュースと間違えて飲んだらしい。完全に潰れてしまった月島を黒尾が預かる事になった。そして深夜、黒尾は自分の上に馬乗りになった月島にキスをされている自分に気づいたのである。体格差のない月島を振り払えず、黒尾は月島に翻弄されてしまう。翌朝、恐縮する月島を笑って許す黒尾。これまでの関係がギクシャクする事もなくホッとする黒尾だったが、それ以降月島を意識するようになっていく。あえて自分の中の気持ちに目を向けないようにしていたが、月島が笑いかけてくれると心が躍り、自分以外に笑顔が向けられると相手を抹殺したくなる。これは嫉妬だ。黒尾が自分の気持ちを認識した時、月島と赤葦の距離が近すぎる事に気付く。赤葦の言葉から、二人は付き合っていると思い込んだ黒尾は、胸の痛みに耐えるしかなかった。(女性的表現があります)☆カバーをかけて保存していますので比較的綺麗な状態だと思いますが、人手に渡った品であることをご了承下さい。ノークレーム、ノーリターンでお願い致します。発送は、ゆうメール180円か定形外270円またはレターパックライト430円を予定しています。＊同梱発送も承ります。