日本におけるインダストリアルデザインの草分け、蓮池槇郎氏がミラノで立ち上げたバッグブランド MH WAY。
そのMH WAYの初期の名作「BRAVA LA VORO」です。イタリア製、1990年頃の物。
色はダークネイビー(実物は画像よりも深い濃紺の色味です。光の加減によりブラックを思わせる色合い)。
蓮池氏のファンで長年所有してきたもの。ほとんど使用していない未使用に近い状態です。
A4紙対応の一般的なサイズのブリーフケース。スタイリッシュな薄マチで軽量。
取り外し可能なショルダーストラップが付属します。
【サイズ】
◆本体:縦28 × 横幅38 × マチ幅4.5(最大13) cm
※多少の誤差はご容赦願います
【収納部】
◆4室(内1室はベルクロ式4分割ポケット(画像5参照))
ハンドルおよびバックルストラップは樹脂・ラバー製でボディはナイロン(おそらくリモンタ社製)。
この組み合わせは80~90年代初頭のイタリアのトレンドとして主流だったスタイル。
現代ではイタリアンデザインというとやや華美なイメージですが、
この時代の特にミラノデザインはバッグに限らず、ファッションや家具、腕時計、車の内装など
控えめながらもシックで先進的、そして緻密なクリエイションを感じさせる雰囲気がありました。
本品もそうした空気感の中で誕生したプロダクツです。
蓮池氏はSEIKO入社後、64年東京オリンピック公式競技ウォッチのデザインを皮切りに渡伊。
68年には自身のデザインスタジオをミラノに設立。過去に金のコンパス賞(コンパッソ・ドーロ)を2度受賞しています。
MH WAY設立の背景は企業から仕事を請け負う、いちデザイナーとしての責任範囲に留まらず、
自身の手による商品化および販売を具現化するための実験的試みであったようです。
結果としてMH WAYの製品は建築家やデザイナー、ジャーナリストなどクリエイティブ・マスコミに従事する人々に支持され、
最盛期にはミラノに3ヶ所、パリに1ヶ所のショールームを持つまでになりました。
現在でこそ海外で活躍するデザイナーは珍しくありませんが、蓮池氏はこうした人々に道を切り開いた先駆者であったと思います。
本品はほぼ未使用ですが、長期保管につき些細な擦れなどはあるかも知れません。
ただ外観を損なうようなダメージ、使用に支障を及ぼす不具合はありません。
樹脂やラバーの劣化もなく快適にお使いいただける状態です。
既に廃盤からかなりの歳月が経っており、現物自体もほぼ存在しないでしょう。
ましてこのコンディションの物を入手するのはラストチャンスかと思います。
蓮池ファンの方、MH WAYに思い入れのある方、バッグデザイナーの方はどうぞお見逃しなく。
ラグジュアリーなバッグにお疲れ気味の貴方にもおすすめです。
別途、本品よりひと回り大きなA3紙対応のブリーフケースも出品しております(画像10)。
お好きな方はぜひ2点合わせての購入をご検討ください。
【発送について】
世田谷区よりヤマト宅急便着払いで発送しますが、
引取りに来られる方には手渡しにも応じます。取引開始時にその旨お申し出ください。
他にもフランスヴィンテージの家具や雑貨、アンティークウォッチ等多数出品しております。
同梱発送・取り置きにも応じますので宜しければ他もご覧ください。
(2024年 8月 6日 9時 01分 追加)別途出品のA3ブリーフ(画像10上)は落札いただきました。