ジュリーニ/シューマン:『楽園とペリ』
シューマン:
・オラトリオ『楽園とペリ』
マーガレット・プライス、
アン・ハウエルズ、
ヴォルフガング・ブレンデル、
RAIローマ交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
トマス・ムーアが書いた詩作を読み、すっかり幸福な気持ちになったシューマンが、全力で取り組んだのがこのオラトリオ『楽園とペリ』です。
シューマン自身、作品の出来にはかなり自信を持っており、
「最近、私は10万個もの音符を書き付けました。これは私が今までに試みた中では最大の規模のものです。
一種のオラトリオですが、礼拝堂のためのものではなく、心朗らかな人間のためのものです。」と述べています。
実際、初演は大成功を収め、続く再演や、ドイツ各地の主要都市での演奏会も成功、
さらにメンデルスゾーンからも最大級の賛辞を贈られるなど、心血注ぎ込んだシューマンの努力は十分に報われることとなります。
しかし、声楽を要する100分近い大作ということもあってか、現在ではこの作品は人気があるとは言い難く、
シノーポリ盤、ガーディナー盤、アルブレヒト盤、ジョルダン盤、シス盤、クーン盤はすでに廃盤、
現役盤は、ダウス盤、ハウシルト盤、堀俊輔盤の3種類のみという状態にあります。
そうした状況での今回のリリースだけに、シューマン・ファンには喜びもひとしお、
しかも指揮はカンタービレの巨匠、カルロ・マリア・ジュリーニです。
1974年のジュリーニといえば、まずEMIにセッション・レコーディングしたブルックナーの交響曲第2番の素晴らしい演奏が思い起こされますが、
同じ頃、ボストン交響楽団やニューヨーク・フィルへも客演してコンサートをおこなうなど気力体力とも非常に充実していた時期にあたります。
独唱陣も豪華です。澄んだ美声のマーガレット・プライスに、キャラクター描出の巧みなアン・ハウエルズ、端正な歌唱が印象的なヴェルナー・ホルヴェークなど、作品のドラマを引き締める実力派揃いとなっています。
シューマン:
オラトリオ『楽園とペリ』 Op. 50
妖精ペリ:マーガレット・プライス(S)
天使:アン・ハウエルズ(Ms)
若者:ヴェルナー・ホルヴェーク(T)
罪人:ヴォルフガング・ブレンデル(Br)
暴君ガツナ:ロベルト・アミス・エル・ハーゲ(Bs)
RAIローマ合唱団
RAIローマ交響楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音:1974年(ステレオ)
リマスター:24bit/96kHz
コンディション良好。
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