■補足説明
マニュアルを6枚構成で再編集しました。写真3がお渡しの物になります。
この手法で複雑な多重エッジを有したSB-R100も8台修復しましたが問題無く使用できました。
一回チャレンジ頂ければ市販で入手できない寸法や形状のエッジも自作できるようになります。
例 SONYの角型平面振動板などのエッジ等
また残った液体ゴムは破れかけのエッジに予防保全として上塗りすればエッジ交換に至らず
継続使用も可能(古いエッジがベースになります。)となりますので重宝します。
■参考
自作時当方で算出した下書き寸法(布地の厚さを考慮した)ですが
●内周用エッジ
52 (58.6) (76.4) 91
●外周用エッジ
148 (162.6) (181.4) 196
※( )内寸法が布地の厚さを考慮した寸法です。
( )内寸法の小さい寸法がエッジの凸の始まり、大きい寸法が凸の終端寸法となります。
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ファンテック様で近似エッジを調べましたが
●内周用
RK62 ラバー製 56 (62) (76) 82
単価 1210円/枚
※ 凸の内側を内周側(ツイーターフレーム側)に引っ張り込んで接着する必要がありその分
凸高さ(ロール高さ)が低くなってしまいます。またウーハー内周側ののりしろ幅も痩せます。
歪無く貼り付けできるかは不明です。
●外周用
RN08 ラバー製 150 (161) (182) 196
単価 3740円/枚
※若干の誤差はありますがほぼ問題無く使用可能と思います。
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ファンテック様調達で2台分合計で9900円となります。
※ファンテック様の提供品はこの機種に限らず専用エッジでは無く
近似種としての物でジャスト寸法ではありません。
■Technics OBでステレオ事業部守口工場で幸いにもSB-RX30/RX50/R100/R200/F75の
生産設備の開発、導入を担当させて頂きました。
工場初の内製ユニット生産でしたので恐ろしく手間暇を掛けてまるで作品を作るような丁寧な生産をしていました。
今まで経験した事の無い素晴らしい音と出会えたのがSB-RX50でした。
個人的には数あるTechnicsスピーカーでもこのスピーカーは突然変異種かと思うぐらいの衝撃を受けました。
同様の技術を継承した新生テクニクスでもこの音は出せていません。