ミシェル・フーコー講義集成 全5巻 筑摩書房
ミシェル・フーコー講義集成6 『社会は防衛しなければならない』
コレージュ・ド・フランス講義1975─1976年度
<生政治>とファシズム、戦争と国家。 フーコー権力論の転回点をなす系譜学的試み
ナチズムとスターリニズムを経た今日において権力とは何か。〈戦争〉を国家の母胎と見る歴史家の説を検証し、生政治の系譜学を指向する、フーコー権力論の一大転回点。
ミシェル・フーコー講義集成7 『安全・領土・人口』
コレージュ・ド・フランス講義1977─1978年度
幻の大著の核心部、 待望の刊行
〈統治性〉の系譜をキリスト教の〈司牧〉に遡り国家の権力行使が〈領土〉支配から〈人口〉管理に移行するさまを描く。フーコー権力論の未知の核心部を明かす白熱の講義。
ミシェル・フーコー講義集成8 『生政治の誕生』
コレージュ・ド・フランス講義1978─1979年度
新たな統治術としての自由主義の問題を具体的現在に焦点を定めて説く白熱の講義
西欧における統治テクノロジーの歴史的変化を、政治経済学の登場からドイツおよびアメリカの新自由主義に至るまで、現代史の領域にも大きく踏み込んで分析する。
ミシェル・フーコー講義集成11 『主体の解釈学』
コレージュ・ド・フランス講義1981-1982年度
西欧の歴史の中で、「主体」が、いかに変形をこうむって来たか―プラトンを端緒として、ストア派の哲学者やキリスト教の教父たちの思想を中心に「自己への配慮」の系譜を追究し、「真理」および「ロゴス」の問題そのものをも問う。フーコーの思想展開を考える上で決定的に重要な講義。
ミシェル・フーコー講義集成12 『自己と他者の統治』
コレージュ・ド・フランス講義1982-1983年度
政治における パレーシアとは何か フーコー哲学の 到達点を示す最晩年の講義
パレーシア(真実を語ること)概念について、政治との関係を分析し、哲学的・道徳的実践への変容をスリリングに跡付ける。フーコーの独創性が光る最晩年の講義。