◇ 概要
東京都、小笠原諸島、父島に自生するタバコ(おそらくタバクム系統)
今仮に「小笠原諸島の野生タバコ」、「父島の野生タバコ」と呼ぶことにする。
Ogasawara-islands wild tabacco、Chichi-island wild tabacco
野生化した来歴不明の栽培種
2024年に収穫された種子
◇ 商品内容
種子1つまみ分をビニールケースに封入。
◇ 来歴や特性
東京から南に1000kmの所にある小笠原諸島は、太平洋戦争でアメリカの空襲を受け占領されたあと
1968年に日本に返還された。2011年にユネスコ世界自然遺産に登録された。
東京都に属している。この地に最初に居住していたのは、ハワイの人々であったといわれている。
スペイン人、イギリス人、アメリカ人も住んでいたことがあるが、1930年代に日本政府の島となる。
どこから移入されたのかは不明であるが、小笠原諸島でかつて栽培されていたタバコが栽培され
なくなり、その後、野生化したものと考えられている。
(おそらく複数のタバコの品種が自然交雑しながら野生化したのではないか?)
現地では景観を損ねるとの理由から、このタバコが駆除対象になっている。
◇ 栽培の感想
栽培は容易。
無柄葉、楕円形、中野葉に形が似ている。肉厚で粗剛。
樹脂の浮き上がりは少なく触れるとカサカサしている。
成熟による色沢変化は乏しく、単に緑色が褪せて行く。
カロテノイドが少ないのだろう。
中骨は白くなり難い。
外観的に黄色種の特徴は見当たらない。
どちらかといえばバーリー系に見えるが全く違う系統かもしれない。
裏面はどこかルスティカに似ている。
約18枚の葉を着けた。
自家製の天然殺虫剤を雨の後にかけそびれてしまい、
8月上旬に孵化したばかりのヨトウムシに天葉を食われた。
成熟の兆候は、葉の凸凹や、葉の下垂によって容易に分かる。
その外観はどことなく怪獣ゴジラに似ている。
Ogasawara Godzilla Leaf の愛称で呼ぶことにしよう。
◇ 注意喚起
私が撮影した画像や商品の説明文を無断で転用しアマゾンで高値で転売している人がいます。
偽物をまされるなど種々のトラブルが報告されているようです。
私はアマゾンに一切出品しておらず、今後する予定もありません。