
CANARE(カナレ電気)製の 75 Ωビデオパッチ盤「DVJ-W」「DVJB-W」「DVJA-S」モジュール装着パッチ盤です。
バラしたシステムから外しています。
現状渡しなります。
同軸ケーブルを頻繁に差し替える運用には便利です。
シングルジャック12個、ダブルジャック14個のセットです。
以下AIによる商品説明になります。
参考までにどうぞ。
製品構成
モジュール「CANARE DVJ-W」
モジュール「CANARE DVJB-W」
モジュール「CANARE DVJA-S」
共通仕様概要
まず、これらモジュールが属する「75 Ωビデオジャック/ビデオパッチ盤」シリーズの共通仕様・特徴
主な共通仕様
インピーダンス:75 Ω(ビデオ信号用途)
対応信号:アナログベースバンドビデオ、HD-SDI/3G-SDI(モデルにより帯域違いあり)
スイッチ部にはカナレ独自のロータリースイッチ構造を採用し、二重接点構造を持ち、接触信頼性を高めています。
本体材質:軽量アルミ合金ボディ、中心接点にベリリウム銅+金めっきを使用。
パッチ盤構成では1 RU/2 RU等ラックマウント仕様が多く、前面/背面配線が整理しやすい設計となっています。
ノーマルスルー型 (Normal Through)/ストレートスルー型 (Straight Through) の2仕様があり、型番末尾 “W”/“S” で区別されています。
用途・メリット
スタジオ、OB車(外 V車)、中継車、送出設備、ヘッドエンド設備など、ラック空間において複数の映像 I/Oを整理・切替・端末化する用途に適しています。
パッチケーブルによる配線変更を容易にし、信号経路の可視化・整理・迅速なルーティング変更が可能となるため、運用効率が上がります。
インピーダンス整合性・返却損失(リターンロス)・遮蔽性能など、プロフェッショナル映像設備の要件を満たす設計がなされています。例えば「DC ~ 2.4GHz でリターンロス20 dB以上」など。
各モジュール仕様・特徴
① DVJ-W
型番:DVJ-W
仕様・特徴:
“W”=Normal Through 型(ノーマルスルー)仕様。上段・下段(2ポート)間が通常は結びついており、パッチケーブルを差さない状態で「スルー」されます。
パッチケーブルを上段または下段前面ポートに差し込むと、相手側(もう一方)のBNC側に75Ω終端抵抗が自動的に挿入され、信号反射を防止します。
帯域目安:カタログに「DC ~ 2.4GHz」記載あり(DVJA-W仕様だが、同シリーズ理解として参考)
リターンロス目安:750 MHz時で 26dB以上、2.4GHzで20dB以上、3.0GHzで10dB以上(DVJB-W仕様に準ずる)
運用上のポイント:
主ルートを確保しつつ、パッチ差し替え時に自動終端をかけたい “通常スルー+差し替え時に終端” の用途に最適です。
例えば “上段:常時入力→下段:常時出力” として運用し、前面パッチで別系統に振る等の運用設計が可能です。
パッチケーブルを差さない状態では信号経路が直結されるため、常設回線用途に有利です。
② DVJB-W
型番:DVJB-W
仕様・特徴:
同じ “W”でノーマルスルー仕様。上段・下段が通常結線された設計です。
特筆点:3G-SDI(SMPTE 424M)まで対応可能な設計が明記されています(「3G-SDI対応のビデオジャック」)
リターンロス仕様:750 MHzで26dB以上、2.4GHzで20dB以上、3.0GHzで10dB以上。
終端/パッチ差込時の動作:前面パッチが差し込まれると、下段または上段が終端抵抗75 Ωで処理されます。
運用上のポイント:
特に3G-SDI等高周波数信号を扱う環境(HD/4K機器へのアップグレード系統)において、安心して用いられる仕様です。
DVJ-W とほぼ同様の運用機構ですが、明記された対応帯域が広い点がメリットです。
前面モジュール交換やメンテナンス時には、モジュール型番混在で仕様の違いが発生しないよう管理が必要です(例えば同じパッチ盤内に “W型” と “S型” が混在するとルーティング挙動が変わる場合があります)。
③ DVJA-S
型番:DVJA-S
仕様・特徴:
“S”=Straight Through 型(ストレートスルー)。デュアルハウジング内に 独立した2ポートが入っており、通常時はそれぞれが75 Ω終端されている “常時終端” 状態です。パッチケーブルを挿入することで終端が外れ、信号がスルーされます。
カタログ例によれば「DC~2.4Ghz、リターンロス 20dB以上」などが目安。例えば 1RU 2×24構成のパッチ盤において “帯域 DC-2.4GHz” が記載されています。
用途説明として、「補助機器を中央ジャック盤に整備する際に有用」との記述あり。
運用上のポイント:
独立入力・出力を前提とした “常時終端→パッチ差込時スルー” の運用設計に向いており、モニタ出力や補助回線等 “使用しないときは終端しておきたい” 信号経路に適します。
例えば “ケーブルを接続する端子が常に終端されていて、使用時にパッチケーブルで引き出す” という設計に合致します。
ただし、ノーマルスルー型(W型)とは挙動が異なるため、どのモジュールがどのポートに入っているかを識別しておくことが重要です。混在していると信号ルーティングの挙動が変わる場合があります。
モジュール交換時・メンテナンス時は、同等仕様・帯域・終端動作のものを使用するように注意してください。
パッチ盤への実装・運用上の注意点
パッチ盤を構成するラックユニットに対して、どのモジュールを何個搭載しているか、ポート番号・仕様・帯域を明確に管理しておくと、運用ミスが起きにくくなります。
前面パッチケーブル(WECO仕様等)および背面BNC配線とモジュール仕様(W/S型)との整合を確認してください。
モジュール交換・増設時は、筐体のラックマウント状態・モジュール固定ネジ・アース/シールド処理も併せて確認してください。軽量アルミ合金ボディですが、接触不良・シールド不良があるとノイズ・反射の原因になります。
使用されていないポートには、弊社純正のダストキャップ(例:VJ-DC)を装着しておくことで、ホコリ侵入による接触劣化を防げます。
まとめ
DVJ-W → ノーマルスルー仕様。常設回線+パッチケーブルによる切替用途に適。
DVJB-W → ノーマルスルー仕様かつ3G-SDI対応仕様で、高帯域信号環境にも適合。
DVJA-S → ストレートスルー仕様。常時独立終端+使用時パッチ挿抜によるスルー用途に適。