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デニス・ルヘイン著、「闇よ、我が手を取りたまえ(Darkness, Take My Hand)」です。鎌田三平訳、角川文庫。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です(※クリックポストには、厚め [梱包厚を含めて厚さ2~3cm程度] の文庫本は、重さ合計1㎏を超えない範囲で、計2~3冊程度同梱可能です)。
★内容: このドーチェスターの街で、マフィアに狙われる人間の依頼を受けることは、最大の自殺行為だ。そして探偵パトリックとアンジーのもとを訪れた精神科医ディアンドラも、アイリッシュ・マフィアとのトラブルを抱え、息子の命を脅かされていた。躊躇しかけるパトリック。しかし彼の背中を、永遠に生きつづけるつもりなの、とアンジーが押した。だが二人が飛び込んだのは、この街と住人が20年にわたって隠蔽してきた、想像を絶する深い闇への入り口だった―。よりハードに、よりスタイリッシュに進化した極上のディテクティブ・ノヴェル。
◎このミステリーがすごい! 2001年版 海外8位。
「私立探偵パトリック&アンジーシリーズ第2弾。男女2人組の探偵シリーズものというと、お気楽な喜劇タッチの作品を想像してしまうが、実は重い、深い。暴力と憎しみ、そして狂気の物語。そのすべては主人公パトリックの腹に刻印されたヤケドの跡に象徴されている。消防士として町のヒーローだった父に虐待され、アイロンを押しつけられた跡である。パトリックと父親との関係は前作に続いて重要な物語のモチーフとなる。
精神科医ディアンドラのもとに脅迫状が届いた。どうやら巨大マフィアが絡んでいるらしい。気の進まない仕事になりそうだ。そこへ手足を十字に磔にされた惨殺死体が発見され、事件は意外な方向へ。マフィアよりもむしろ恐ろしい、平凡な暮らしを続ける人々の過去と心の闇へと転がっていく。次々と発見される磔刑の死体。異常殺人は、儀式のように繰り返されていく。それはちょうど20年前にアレック・ハーディマンが起こした事件と同じだった。そんななかで、獄中のアレックがパトリックとの面会を指名してくる。狂気にとりつかれたアレックの造型はさしずめ『羊たちの沈黙』のレクター博士といったところ。なぜアレックはパトリックを知っているのか。獄中にいるのに、なぜ同じ殺人がくり返されるのか。
全編をとおして緊張度が高く、見えない犯人からの脅迫が続くことで、読者も共に追い込まれていくような感覚。低賃金労働者の集まる地域が抱え込んできた積年の暴力と憎しみが、20年を超えて噴出する。一作目をはるかにしのぐ良質の作品」(木村朗子)
★著者、デニス・ルヘイン(Dennis Lehane、※レヘインと表記されることもある)は1965年、マサチューセッツ州ボストン・ドーチェスター生まれ。フロリダ州のエッカード・カレッジで創作を学び、1994年に『スコッチに涙を託して』で作家デビューし、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)が贈るシェイマス賞の最優秀新人賞を受賞。その後、同作に登場した私立探偵パトリックとアンジーのコンビを主人公にしたシリーズ作品を発表している。2001年の『ミスティック・リバー』は全米ベストセラーとなり、アンソニー賞最優秀長編賞を受賞。同作はクリント・イーストウッド監督の手により映画化されアカデミー賞を受賞し、続く『シャッター・アイランド』もマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化された。これらの成功によって、ルヘインはミステリ界で最も注目を集める作家の一人となり、人気・知名度を不動のものにした。
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