【1】概要
・西独Grundig社の1950年代のビンテージコンソールに使用されていた175mmX250mm口径の大型フルレンジユニットが後面部分開放型エンクロージャーにセットされたシステムのペアです。
・当工房のオリジナル技術でエンクロージャー、ユニットの特性を徹底的にチューニングしたシステムです。
・出品のシステムはジャーマンビンテージとして最高音質の一つと思います。
・PHSTにより周波数特性を整えワイドレンジを実現しています。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html
・さらに左右の微妙なレベル差を補正しています。
・1940~60年代に製作されたビンテージユニットはそのまま箱に取り付けただけではなかなか思い通りの音にはなりません。
・出品のフルレンジユニットは1950年代に製作されたGrundigの著名な傑作ステレオコンソールMAJESTIC等に採用されていたものです。
・このユニットは造りも音もGrundig社のフルレンジとして最高峰のものです。
・TelefunkenやSiemensにならぶジャーマンビンテージの代表的なユニット、音です。
・また、シングルコーンフルレンジとしては高能率でありながら驚異的な広帯域特性を有しているもので、家庭用としてベストな音を出すユニットの一つです。
・「究極のフルレンジ」のひとつと言っても過言ではないかと思います。
・音楽ジャンルは特に選びませんが、1950~80年代のJAZZ、クラシックの再生音は素晴らしいものと思います。
・ジャーマンビンテージの逸品として推薦いたします。
【2】ユニット
・口径:175mm×250mm
・コーン:超軽量、フィックスドエッジ。
・コーンの状態:良好
・シャーシ塗装:ゴールド
・インピーダンス:4Ω
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm(端子含)
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドで振動モードを変え不要な振動を抑えています。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・まずJAZZベースの天才=クリスチャンマクブライドのオーケストラの素晴らしい録音、演奏のCDを聴きました。
・このシステムにはピタリのCDで、豪快なスィング、浮き上がるソロを見事に再生します。
・また超絶テクのマクブラウドベースソロが胴鳴りを伴って豊かに再生されます。
・次に、いつもモニターレファレンスで使用しているJAZZピアノトリオの名盤、ピムヤコブスの 「COME FLY WITH ME」を試聴しました。
・このCDは特にウッドベースの演奏と録音が素晴らしいことで有名です。
・教科書の様なウォーキングベースライン、スピードあるアタックでぐいぐいスィングします。
・ウッドベースの音がしなやかでよく伸び、かつふくよかに鳴ります。
・また非常にきれいなシンバルの余韻が楽しめます。
・高音質録音のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・フィリックス・アーヨの「四季」は落ち着いた弦の響きが素晴らしいです。バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・総じて、アコースティック系の音の伸びが良い音楽に適したスピーカーと思います。
【6】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーNews 6月号です。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/38691020.html
(2025年 6月 22日 12時 42分 追加)・当工房のチューニング内容についてご質問がございましたので簡単に解説いたします。
・PHSTにより周波数特性を整えワイドレンジを実現しています。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html
・さらに左右の微妙なレベル差をSBCで補正しています。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/35708409.html
ーー理由ーー
・1940~60年代に製作されたビンテージユニットはそのまま箱に取り付けただけではなかなか思い通りの音にはなりません。
・ユーザの相談で多いのが「高価なビンテージユニットを使用したシステムを購入したが、ほとんど低音が出ません。故障でしょうか?」というものです。
・実際にシステムを拝見すると中域が充実したもので音声などは素晴らしいのですが確かに低音、高音が出ていません。
・それは1950-60年代に製作されたユニットの特性に理由が有ります。
・この時代の高能率フルレンジは中域が盛り上がった「かまぼこ型特性」をしており中域が強調されることが多いからです。
・しかし現代の音楽ソースを聴く場合は問題です。
・中域を抑えてフラットな周波数特性にする必要があります。
・上記の通り当工房ではPHSTベースのスタティックなイコライザでチューニングし強力な低音、高音を出すことに成功しています。
・またビンテージユニットは同じ型番でも少しずつ異なる部分があるのが一般的です。
・その結果、出力レベルに差があることもしばしば起こり得ます。
・その場合は左右レベルを精密にそろえることが出来るSBCの設置が必須です。