TVアニメ「機動戦士Ζガンダム」に登場する地球連邦軍の主力量産型モビルスーツ「RMS-106 ハイザック」が、HGUCシリーズ第12弾として登場しました。
1/144スケールで完成時の全高約13cmとなるこのキットは、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の戦後初の量産型MSです。

外観はジオン軍の名機ザクIIに似ていますが、内部機構は大幅に改良され、チタン合金セラミック複合装甲の採用や出力の向上など、様々な面で性能がアップしています。
このキットはティターンズカラーの濃い緑色を再現しており、ジオン系MSファンにも連邦系MSファンにも興味深い一品となっています。

本キットは接着剤不要のスナップフィット方式で、初心者でも比較的簡単に組み立てられます。
特徴的なバックパックや脚部のスラスターは精密に再現されており、ハイザックの独特なシルエットを忠実に表現しています。
パワーパイプ部分には柔軟性のある素材が使用され、リアルな質感を演出しています。

頭部のモノアイは付属するステッカーで自由に位置を変えることができ、好みの表情を作り出せます。
また、モノアイシールドも独立したパーツとして成形されており、細部まで丁寧に造形されています。
武装として改造型ザクマシンガンとオプションシールドが付属し、劇中のシーンを再現できます。
関節の可動域も確保されており、様々なポージングが可能です。

RMS-106 ハイザックは、一年戦争後に地球連邦軍が開発した初期の量産型モビルスーツです。
アナハイム・エレクトロニクス社によって設計・製造され、旧ジオニック社の技術も取り入れて開発されました。
ティターンズやネオ・ジオンなど複数の勢力で採用されたこの機体は、「機動戦士Ζガンダム」において数多くの戦闘シーンで活躍します。

基本性能はザクIIを上回り、連邦の技術とジオンの技術の融合を象徴する存在です。
特徴的な武装として、改良型ザクマシンガンや肩部シールドを標準装備し、追加装備としてビームサーベル、ビームライフル、ヒートホークなどを使用可能です。
ただし発電機の出力制限から、ビーム武器は一度に一つしか装備できないという制約があります。

ハイザックの活躍は、戦後の混乱期における政治情勢を反映しており、かつての敵であるジオンの技術を取り入れざるを得なかった連邦側の複雑な立場を物語っています。
様々なパイロットが搭乗し、エゥーゴとの戦いで多くの機体が投入されました。
HGUCシリーズならではの精密な造形と組み立てやすさで、初代ガンダムシリーズと後期作品の架け橋となる渋い機体デザインを堪能できます。
ガンダムプラモデルファンにとって、コレクションに欠かせない一機となることでしょう。