なんてことない、折りたたみの式のスツールに見えて、よく見れば、両脇の、躯体部分が特徴的で、プロペラ状に加工が施されています。
この、プロペラ状の加工によって、この椅子、ぴったりと閉じ、機能と美しさを兼ね備えた美しいデザインとなっています。
 コーア・クリントは、「斬新な物」をデザインする”モダン主義”が主流だった時代、なんでもかんでも新しいデザインがいい…という発想ではなく、過去の優れた製品のデザインをしっかりと考え直し、時代の要請・需要に合わせて再構成する手法、「リ・デザイン」を信念としていました。

作品名：Propeller Stool/プロペラスツール（1930）
 ※本品は現在も製作されているcarlhansen & Sons製ではなくビンテージ品のRUD RASMUSSEN製のものです。

デザイナー名：Kaare Klint/コーア・クリント  1888年デンマーク生まれ。
 コーア・クリントはデンマーク王立大学の建築学部の中に1924年に家具コースが新設されたときの初代責任者に任命され、「デンマーク、モダン家具の父」
と呼ばれています。
 彼が求めたのは、デザインを、優れた過去に求め、そのデザインの自由さと、今に通ずる機能を持つ「リ・デザイン」でした。
この「リ・デザイン」の思想はポール・ケアホルムの「PK91」やヨルゲン・ガメルゴーの「フォールディングスツール」等に脈々と受け継がれています。

メーカー：RUD RASMUSSEN ルドラスムッセン
 デンマークでもっとも古いキャビネットメーカーである ラッド・ラスムッセンは、コペンハーゲン、デンマークに拠点を置く木製家具のメーカーで
ラッドとも呼ばれています。
 1869年にルドルフ・ラスムッセンによって設立され、後には20世紀のデンマークを代表する家具デザイナー達と協力しました。
彼の工房は、芸術的に設計されたオークの木の家具に特化していましたが、1870年代半ばに火災で焼失しています。
 1920年代、ラッド・ラスムッセンはコーア・クリントやモーエンス・コッホがデザインしたデンマーク家具を代表する往年の名作を製作し、デザイン当時と
変わらない最高の品質を今でも頑なに守り、作り続けています。
 デンマーク王室御用達としても知られ、デンマーク家具の最高峰として誰もが認める存在で、ポール・ケアホルムの自邸や、同じくデンマークを代表する
家具メーカーであるPPモプラーの会長室などで使われていることからも、デンマークにおける同社への信頼と憧れの高さがうかがえます。
 製品を製造する技術や素材には妥協を許さない老舗ならではのこだわりを持つ一方で、材料の安定確保と自然保護のため、

木材の産地への支援や樹木の伐採の度に計画的な植樹を行うなど、先進的な取り組みにいち早く着手する企業でもあり続けています。

本体サイズ （cm) ：W 54×D 49×H 47  (折りたたみ時 )H 72  厚み 5.5 cm
材質：（脚部）アッシュ オイル仕上げ （座面）キャンバス
カラー：（脚）ナチュラル （座面）キャンバスナチュラル

【商品の状態】
・コレクション保管していた正規ビンテージ未使用品です。
・商品の状態は画像、ご説明だけでは全てをお伝えできない場合がございます。見落としがあるかもしれません。
特に神経質な方、状態を過度に気にされる方はご入札をご遠慮ください。
・商品の程度はあくまでも当方の見解で程度の判断基準には個人差がございます事を予めご了承ください。
・パソコンの画像は実物とお色が若干異なって見えてしまうことがありますのでご了承ください。

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