
■児童絵本『あいうえお』大畑旬右画。
発行年無記。ひかりのくに昭和出版発行。御愛嬌出品です。(笑)
■亦々『出品者殿、頭は大丈夫で御座いますか?』と軽蔑されそうですが、実は此の絵本、私が幼少期に親に買い与えられ、あいうえお其れ其れの項目を絵を見て言葉を復唱させられたのと同じ本なので、懐かしさの余り以前古書展で衝動買いした次第です。斯んなもの落札する人は先ず居ないでしょうね?。どうぞ嗤って下さい。
■と云うのも、出品者は幼少の頃から所謂る
「Dyslexia (端的には文盲)」
でして、自慢じゃ有りませんが、小学校入学から中学三年までの9年間の国語の通信簿は、5段階評価で毎年・毎学期共に最低の「1」。テストを遣れば懐かしの森田拳次氏の漫画じゃ有りませんが、毎回毎回、
「ありゃあ~、零点とっちゃった!」
の『丸出だめ夫』でしたね。当然乍ら学級の男女全員から蔑まれ、
「馬鹿、河馬、チンドン屋、お前の
母さん出臍ぉ~」(お馬鹿への慣用句)
で再三馬鹿にされる始末。私は皆から「自分よりも頭が悪い点」で不安解消のOna-Petみたいな存在だったんでしょうね。(笑)
■到頭私の為体(Teitaraku)に業を煮やした母親が、漫画許り見て居る私を叱り付け漫画を全て没収、中学三年の終わりに地元横濱の有隣堂で、強制的に角川書店版の『芥川龍之介全集』を買い与えられ
「漢字に平仮名振ってあるから読めッ!」
とのお達し。
■母親が謂う通り、芥川龍之介全集には漢字全てにRubyが振ってあった事から、平仮名を通して小説を読んでる内に、文学の面白さに覚醒開眼しまして忽ち方向転換が起きた次第です。爾後遅れを取り戻すべく、町の古本屋で明治時代の国語辞書『小言海』を購入。毎日5頁ずつ語彙と語意の習得に努め「Dyslexia(≒文盲)」を漸次解消して行きましたね。だから今では何とか一通りの読み書きが出来るかと思います。(笑)
■落札されない場合、該書の装幀のChimpanzeeよりも劣って居た私に戒めを課すべき、
孫悟空の緊箍児(kinkoji)
として保存します。(笑)
●先ず落札されないと思いますが、焼け・痛み・薄汚れ・赤インクと思われる滲みが有ります。
●古書に対する理解が無い方には先ず無理です。回避為さるのが賢明かと思われます。
●万が一の取引に際しては私の自己紹介欄をお読み下さい。
(2025年 9月 14日 19時 43分 追加)
■追伸
明治時代の国語辞書『小言海』の単語解説にも逐一Rubyが振られて居たので、私の低脳に短期養成講座で次々と語彙と語意をInput。だから結構役立ちました。飜って今も文盲に苦しんで居る人には、冗談抜きで是をお勧めします。国語関係の古本屋を探せば奇跡的に在るかも知れません。