人気機種の本機も私のお気に入りのアナログレコードプレーヤーのQL-7Rのグレードアップ版後継機です。
本機クラスでは新品時にカートリッジは付属していませんでした。
そこで本機に見合うようなカートリッジとして即決で購入された方にはお勧めのカートリッジとスタビライザーをお付けします。
本機のような本格的なマニュアル機では新品時にはカートリッジは付属していませんでした。
そこで即決で購入された方には特典としてお勧めのMMカートリッジソニー XL-15とテクニカ製スタビライザーAT638をお付けします。
XL-15は多くのSONYプレーヤーに付属品として付けられていましたが単売品としても販売された定番カートリッジでした。
ビクターならZ-1Sクラスといえるでしょう。SONY製純正アルミシェル付きですぐにお使いいただけます。
使用時間はわかりませんが現状かつてのSONYの定番カートリッジらしくバランスの良いとても良い音が出ています。
この機種は古くなるとダンパーがヘタる物が多いようですがこれは全然問題ありません。
さらに即決で購入された方にはテクニカのディスクスタビライザーAT638もお付けします。
私の特にお勧めの組み合わせです。即決価格は少し高額にはなりますが絶対に損はさせません。
QL-7Rは故長岡氏が特に高く評価し別冊FM fanの読者訪問で読者宅に持ち込んでテストしたりなど盛んに取り上げていた事をよく覚えています。
とても古い機種なので長岡氏のレビューは見つかりませんが当時の友人もそのレビューを参考に購入していました。
当時私はやはり長岡氏が高く評価していたYAMAHAのYP-D7を使っていました。
その後、VictorのTT-81ターンテーブルを使って長岡式の積層合板プレーヤーシステムを作り今でも使っています。
TT-81といえば本機に使われているTT-71の上級機になりますが購入してモーターを見てみると
YP-D7と全く同じモーターを使っていた事にちょっと驚きました。
当時、ビクターは自社機はもとよりヤマハやマイクロなど各社にモーターを供給していました。
ヤマハのあのGTシリーズもビクター製との事です。
一時ヤマハもマイクロもDD第一人者のTechnics/松下製のモーターを使い、ビクターも松下製のモーターを使っていましたが
自社で高性能のモーターを開発後は瞬く間に各社に広まったようです。
もちろん本機に採用されたモーターも同じ物でその後もビクターのプレーヤーには採用され続けました。
実はTT-81のプレーヤーを作ってからも同じモーターを使ったTT-71はずっと気になる存在でした。
TT-81はピッチコントロールと±両方向制御があるとはいえ同じモーターなので基本性能は同様といえます。
しかしプラッターはストロボの構造のため外側が薄く対してTT-71は当時の一般的なターンテーブル同様イナーシャを重視した外側が厚い構造。
ここがずっと引っかかっていました。
数年前にQL-7Rを入手して高いC/Pの非常にバランスのとれた高性能で音の良い機種と納得したものです。
本機はそのQL-7Rのキャビネットをさらに強化、重量増、仕上げの高級化、アームベースの強化
アームのオートリフトアップ、ターンテーブルのオートストップなど細部にわたって改良して完成度を高めた後継機になります。
そのため少し高額にはなり、また故長岡氏の評価はわかりませんが間違いなく推奨されておられた事でしょう。
ターンテーブル部は同じ型番のTT-71ですがQL-A7用に改良されています。長岡氏はQL-7RのTT-71の底板は鳴く事を指摘されていました。
ここは本機用ではブチルゴムで徹底的にダンプされました。回路などは同じと思いますが細かい所は改良されているようです。
なお、本機に搭載されているトーンアームは単売品のUA-5045の同等品と思われる方が居られますが、ちょっと違いますね。
ビクター製のプレーヤーでUA-5045にいちばん近い物が搭載されているのはJL-B61Rなのですが、これも5045の簡易版になります。
本機のアームはさらに簡素化されているようです。それでも基本性能や音などはほぼ同等、ベース部もしっかりしたダイキャストで強化されています。
また、UA-5045の上級機のUA-7045といえば長岡氏が
『このアームは値付けを間違えたために売れなかった、倍の価格をつけていたらもっと売れただろう』と仰ったものです。
そのため販売中はあまり売れなかったのに販売終了後に価格が上がったりして今でも人気機種です。
実は7045の簡易版の5045の方が高価で複雑なヘリコイド式の高さ調整機構が無い分しっかりとキャビネットに固定され音には有利なようです。
QL-7Rは以前のJL-B44などと比べるとキャビネットは積層合板仕上げから一般的なパーティクルボードに
化粧シートを貼り付けた物になってしまいましたが、本機ではとても綺麗な鏡面仕上げの化粧板で仕上げてあります。
ここも人気のポイントでしょう。
本機の型番からはRが無くなりましたが同様のローズウッド(紫檀)仕上げでQL-7Rよりさらに贅沢に仕上げられた
ビクターのプレーヤーの顔といえる物です。
本機も複数台入手した物の1台をクリーニング、メンテナンスしたものです。
モーター軸受けは古い油をふき取り、新たに超潤滑性の特別なオイルを注油しました。
本機のDCサーボモーターはFG基板があって簡単にはローターは外せないのですがこの部分もいちど外してチェックし注油しています。
全体を特殊なクリーニングワックスなどでクリーニングしました。角部にできやすい化粧板の欠けや接合部の開きが若干あります。
化粧板の欠けは着色とクリアー塗装で補修してあまり目立たないと思います。接合部の開きは前部は少なく後部は若干あります。
どちらもあまり目立たないよう補修しました。
本体キャビネットのパーティクルボードは経年劣化で崩れやすくなります。本機では劣化は少ないにですが裏側などクリアー塗装しました。
この後も劣化はほとんど無いでしょう。
さらに後部の銘板シールが無くなっています。これは紙製なので時々剥がれてしまった機体があります。
金属部はプラッターやアームなどコンパウンドや金属磨きクロスで磨きピカピカです。
ダストカバーもコンパウンドで磨き特殊なクリーニングワックスで仕上げてクリアーになりました。とても綺麗な美品と言えるでしょう。
本機などのアームUA-7045シリーズで問題になるウエイト部の下がりはゴム部を交換などして問題ありません。
アームはいちど取り外して丁寧に磨き、軸部もクリーニングして感度良好です。
アームの軸部は古くなるとヤニなどが付着して感度が低下します。ここをクリーニングすると驚くほど感度は蘇ります。
アームリフターもグリスを交換してゆっくりとスムーズに降ります。
劣化しやすいインシュレーターのゴムは特に問題はありませんが僅かに劣化が見られたので軽く補修しました。
その他、細かいキズ、スレなどがありますが全体的にはわりあい綺麗な美品かと思います。
添付画像をよくご覧になってご検討ください。写真は下手で申し訳ありませんが多めにupしておきました。
その他、回転も安定してストロボスコープも33回転、45回転も問題なく止まります。ブレーキも問題ありません。
サービスマニュアルに従ってオシロスコープを使って確認、調整。クォーツロックなので回転はとても安定しています。
また、アース線は断線していたので繋ぎました。使用には特に問題はありません。
付属品は純正のゴムシートと取扱説明書のコピーになります。
また、即決で購入された方には上述のカートリッジSONY XL-15(純正シェル付き)、テクニカ製スタビライザーAT638をお付けします。
私のお気に入りの組み合わせです。ぜひ即決にて購入される事をお勧めします。
オートストップ機能の付いたマニュアル式ですので慣れた方なら問題ないと思いますが
はじめてレコードプレーヤーをお使いになる方はアームのバランスのとり方や針圧の掛け方
アームの高さの合わせ方、カートリッジの取り付け方など一般的なプレーヤーの使い方をよくお調べになってからお使いください。
よくプレーヤーで問題になるのはカートリッジの取り付けによる接触不良とアームの高さ調整ですね。
アームやアームリフターの高さによっては始めは良くても終わりの方までかけられない事などあります。
カートリッジの厚みはそれぞれ微妙に違いますのでよくチェックしてください。
レコードプレーヤーは本機のようにしっかりと重く丁寧に作られていれば、まず良い音がします。
その中ではアームがいちばん音に影響するかもしれません。
本機のアームは単売品UA-5045を本機向けにリファインした同等性能品です。
完成度が高く、音の良い、機能的でとても美しいアームと思います。
プレーヤーではマニュアル機よりオート機の方が人気が高いようです。しかし少しでも音に拘るなら断然マニュアル機です。
オート機ではかけるコストをその機構にさかれてしまい肝心の音はどうしても疎かにされてしまいます。
複雑化したオート機構は新しいうちは良いのですが古くなるとどうしても故障のリスクが増大します。
でも寝落ちは心配ですね。そこで本機のようなオートリフトアップ、ストップ機能付きのマニュアル機ですね。
本機当時音に拘った高級機はほとんどこの形に落ち着いていました。
ビクター機のその後は電子制御アームやモーターの進化に向かいました。でもどうでしょうか?
電子制御アームはとても面白いのですが故障しやすい割に音には特にプラスになっていないようです。
師匠の故長岡氏も好みではなかったようです。モーターもコアレスになってコギングがさらに少なくなったようです。
これも単にコストを下げただけにも見えます。実際は初めからコギングの問題はほとんど無かったのではないでしょうか。
私はこの時代のコストのかかったゴツく頑丈なモーターの機種がお気に入りです。
この機種は間違いなく音に拘り続けたビクターが作り上げた素晴らしい銘機といえるでしょう。
レコードプレーヤーはオーディオ製品の中では特に繊細でその取り扱いには熟練が必要かと思います。
私は今でもレコードを聴くことがメインで多くのプレーヤーを使用してきました。
やはりオーディオマニアでしたらレコードを聴きましょう。
メカ部分がほとんどのアナログレコードプレーヤーはオーディオ機器の中では本当に特別な物と思います。
リサイクル業者の方などご自身で全くプレーヤーを扱う事のないオーディオとは無関係な方が梱包を行うとプラッター
ゴムシート、アームなどをロクに固定もせず送られてしまい本当に呆れる事が多いです。
いくら細かく説明してもわからないのですね。
この点私は趣味でプレーヤーを扱って来ましたので梱包、発送に関しては安心してください。
プラッター、ゴムシート、カウンターウェイトなどは取り外して同梱します。
アームはテープなどで固定して緩衝材も使います。
ただし、段ボール箱や緩衝材はリサイクルを使いますのでご了承ください。
□配送は送料のお徳なおてがる配送ヤマト運輸宅急便(EAZY)、大きさは140サイズになると思います。
□新規の方、悪い評価がある方は即決で落札されても落札者様都合でキャンセルさせて頂く場合があります。
落札後連絡がとれず受取連絡もされない方がいます。新規の方、悪い評価の多い方は入札前に質問欄から必ずご連絡ください。
□動作しない、音が出ないなど重大な初期不良には対応します(商品到着後7日まで)。
とても古い商品です。その後の故障などについてはご容赦ください。
中古商品になります、あまりに神経質な方、購入意思の無い方、完璧を求める方の入札はお控えください。
さらに画像があります。