”『アメリカン・ヒストリーX』は観る者の触れられたくない所を衝いてくる"-Janet Maslin, THE NEW YORK TIMES 人間の本性とはこうも悲しいものなのか デレク・ビンヤードは危険な、怒りと憎しみを持てあました、ネオナチー味のリーダー。 しかし時の経過と様々な出来事によって、彼の心に変化が生まれる。 殺人罪で刑に服しながら自らの生き方を見つめ直したデレクは、出所後はならず者同士による暴力と報復の悪循環から、弟(エドワード・ファーロング)を救い出そうとする。 だがそれは、手遅れかもしれない。 デレクの人生の過去と現在の出来事を織り交ぜながら、白人至上主義のギャングの実態を赤裸々に映し出した『アメリカン・ヒストリーメ』。 憎悪と偏見は克服できるという熱いメッセージが心に響く。 デレクに扮したエドワード・ノートン(『ファイト・クラブ』『プライド&グローリー』)は、その力強い迫真の演技で、オスカー(R)にノミネートされた。