DVD
5枚組 ボックス
ベルリン・フィル創設125周年記念
ジュビリー・セレブレーション
・《ヨーロッパ・コンサート2001 イスタンブール》
・《ジルヴェスター:ニューイヤーズ・イヴ・コンサート2001》
・《ヨーロッパコンサート2002 パレルモ》
・《ヴァルトビューネ2003 ガーシュウィン・ナイト》
・《ヨーロッパ・コンサート2004 アテネ》
クラウディオ・アバド、
小澤征爾、
サイモン・ラトル、
ダニエル・バレンボイム、
マリス・ヤンソンス、ほか
ヨーロッパ・コンサート2001 イスタンブール
・ハイドン:交響曲第94番ト長調 Hob.I-94『驚愕』
・モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314 (285d)
・ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14a
エマニュエル・パユ(フルート)
マリス・ヤンソンス(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2001年5月1日、イスタンブール、聖イレーネ聖堂におけるライヴ収録
特典映像
・イスタンブールのポートレート
・バック・ステージ
2001年の「ベルリン・フィル / ヨーロッパ・コンサート」は古都イスタンブールにある聖イレーネ博物館でおこなわれました。
イスタンブールで最も古い聖堂であるこの聖イレーネ聖堂(現在は博物館)は、コンスタンティヌス帝の命により、紀元4世紀、ビザンテイン時代に建築された歴史ある建物です。現在はコンサートなどの使用目的にも応えるように改築されて博物館として機能していますが、その美しい内観や、雰囲気のある外観はまさに特別なコンサートにピッタリといったところ。
実際、石造りの建物ならではの豊かな響きは、それでなくてもマッシヴなベルリン・フィルの響きをいっそうパワフルなものに仕立てており、『幻想交響曲』では、凄みのあるバスドラやコントラバス、ティンパニの織りなす低音が圧倒的です。
大聖堂ならではの広大な空間を生かした驚きのカメラワーク(演奏者たちの表情の撮り方も絶妙!)や、非常に凝った録音がテレビ放送時とは比べ物にならない高音質で楽しめるなど、デジタルAVの利点を十二分に享受できるソフトでもあります。
演奏の方も空間的・表現的工夫が満載です。指揮者前のステージ下に陣取った2台のハープ、第3楽章冒頭、客席はるか上部のバルコニーからエコーを奏でるオーボエのほか、同楽章コーダでのティンパニによる遠雷効果、第5楽章でのベルリン・フィル特製の巨大な鐘や、同じく「怒りの日」での金管部隊のパースペクティヴ効果などなど、父親のアルヴィド・ヤンソンス指揮レニングラード・フィルの名演(廃盤)を髣髴とさせる多彩なサウンド・デザインの面白さは特筆されるべきでしょう(このあたり、エーリッヒ・クライバーの様々な工夫を演奏に反映させたカルロス・クライバーのケースを想起させるものがあります)。
ダイナミックでありながら要所を引き締めたヤンソンスの指揮ぶりも好調そのもので、大迫力の『幻想交響曲』はもちろん、ハイドンやモーツァルトでも、作品にふさわしい音楽づくりをおこなっています。
収録時間:129分(本編102分、特典映像27分)
画面:16:9、カラー
本編音声:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1、DTS 5.1
特典映像字幕:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語
DISC2:
ニューイヤーズ・イヴ・コンサート2001
・バッハ:管弦楽組曲第3番~ガヴォット
・モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.334
・モーツァルト:メヌエット
・モーツァルト:ロンド ニ長調 K.382
・ヴェルディ:『アイーダ』~小さなムーア人の奴隷たちの踊り
・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ト短調 op.46-8
・チャイコフスキー:『くるみ割り人形』~花のワルツ
・シベリウス:悲しいワルツ op.44
・J.シュトラウスⅡ世:皇帝円舞曲 op.437
・コダーイ:ガランタ舞曲
・サルガン/カルリ編:ア・フエゴ・レント
・アブレウ&オリヴィエロ/コルノ編:ティコ・ティコ
・J.シュトラウスⅡ世:ポルカ『雷鳴と電光』 op.324
・カルリ:イル・フェルレーテ
・ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)
大晦日恒例行事のベルリン・フィルによるジルヴェスター・コンサート。巨匠バレンボイムが振った2001年のテーマは“ダンス”。バッハからアルゼンチン・タンゴまで、ヨーロッパの音楽史を彩るヴァラエティ豊かな舞曲の数々。ふだんのベルリン・フィルでは聴けないタンゴもムード満点。世界最高のオケが奏でる極上の名曲アルバムに仕上がっています。
ベルリン・フィル恒例の大晦日のジルヴェスター・コンサート。
多彩なプログラム、個性的なソリストたちとともに特別な一夜を盛り上げています。
2001年12月31日、ベルリン、フィルハーモニーにおけるライヴ収録
収録時間:97分
画面:16:9、カラー
本編音声:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1、DTS 5.1
DISC3:
ヨーロッパコンサート2002 パレルモ
・ベートーヴェン:『エグモント』序曲 op.84
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
・ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』op.95
・ヴェルディ:『シチリアの晩鐘』序曲
ギル・シャハム(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド(指揮)
2002年5月1日、パレルモ、マッシモ劇場におけるライヴ収録
特典映像
・リハーサル風景(スライド・ショー)
・パレルモのポートレート
クラウディオ・アバドがベルリン・フィルの芸術監督就任直後、発案したヨーロッパ・コンサートの第1回1991年(プラハ)から、12周年目にあたる2002年、芸術監督として最後の演奏会となった、ヨーロッパ・コンサート2002は、シチリアの州都パレルモのマッシモ劇場で2002年5月1日に開催されました。再建成ったマッシモ劇場の美しい空間に繰り広げられた演奏は繊細な叙情と大胆な表情が奇跡的なバランスを形作り、ベルリン・フィルの団員達のアバドに対する敬愛の念、アバド時代を愛惜する聴衆の熱い思いをヴィヴィッドに伝えてやみません。
収録時間:132分(本編112分、特典映像20分)
画面:16:9、カラー
本編音声:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1、DTS 5.1
特典映像字幕:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語
DISC4:
ヴァルトビューネ2003 ガーシュウィン・ナイト
・ガーシュウィン:パリのアメリカ人(管弦楽)
・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(共演)
・ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調(共演)
・ロバーツ:コール・アフター・ミッドナイト(ピアノ・トリオ)
・ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド(管弦楽)
・ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム(ピアノ・トリオ)
・リンケ:ベルリンの風(管弦楽)
マーカス・ロバーツ・トリオ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
2003年、ベルリン、ヴァルトビューネにおけるライヴ収録
特典映像
・小澤征爾とマーカス・ロバーツの対話
小澤征爾が登場して話題となった2003年のガーシュウィン・ナイト。盲目のジャズ・ピアニスト、マーカス・ロバーツ率いるトリオが、ベルリン・フィルを圧倒的な存在感で巻き込み、古典的なシンフォニック・ジャズにモダンの要素を融合させたスリリングで興味深いパフォーマンスをみせています。
収録時間:129分(本編110分、特典映像19分)
画面:16:9、カラー
本編音声:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1、DTS 5.1
特典映像字幕:英語、ドイツ語、フランス語
DISC5:
ヨーロッパ・コンサート2004 アテネ
ブラームス:
・ピアノ協奏曲第1番ニ短調 op.15
・弦楽四重奏曲第1番ト短調 op.25(シェーンベルク編曲)
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
2004年5月1日、アテネ、ヘロデス・アッティコス奏楽堂におけるライヴ収録
特典映像
・The Europian Concert in Olympic Arhens
ラトルの指揮。アテネのヘロデス・アッティコス奏楽堂で、バレンボイムをソリストに迎えてのブラームス・コンサート。
1曲目はピアノ協奏曲第1番。ラトル&ベルリン・フィルは、この公演に先立つ2003年12月にツィマーマンの独奏で同曲をセッション録音、鮮烈な演奏が大反響を呼びましたが、ここではまったく資質の異なるピアニストの濃厚な歌い口に対して、完全に対応する柔軟さをみせています。
もちろん、かたやスタジオでのセッション、かたや野外劇場での実況とシチュエーションは大幅に異なり、会場の制約もあってか、ここでは第一、第二ヴァイオリンを左手に並べた通常配置を採っていますが(ツィマーマン盤では第二ヴァイオリンを右手に配した両翼型配置)、強大なパワーとデリケートな細部表現とが共存した見事な演奏は変わりません、低弦の圧倒的な威力、とどろき渡るティンパニの力強さ、第3楽章における胸のすくような機動力の目覚しさ、木管群を中心として味わい深い独奏もあれば、要所要所であふれるような旋律表現の鮮やかさも聴かせてくれるという、ほとんどパーフェクトといいたいその演奏は、ライヴであることを考えれば音質の良さも含めて驚異的です。
一方のバレンボイムは味わい濃いロマンティシズムで勝負。第1楽章のピアノの入り方にしても、細かくテンポをゆらしながら霧の中から徐々にあらわれてくるかのようなイメージを喚起させるあたりはさすがです。かつてのバルビローリ、メータとの録音、チェリビダッケとの映像作品でも一貫してロマンティックなアプローチを採ってきたバレンボイムですが、濃厚かつ重厚なピアニズムは堅持されている模様。往年の巨匠ピアニストを思わせる語り口の豊かさが印象的です。
後半のプログラムは、シェーンベルクが管弦楽用に編曲したピアノ四重奏曲第1番。これは昔からのラトルが得意とするレパートリーだけに、今回の演奏も素晴らしい仕上がりです。かつてのバーミンガム市響との録音を大きく上回る劇的な表現は、この作品の紹介に情熱を燃やしてきたラトルならではの見事なものです。
収録時間:127分
画面:カラー、16:9
本編音声:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1、DTS 5.1
特典映像字幕:英語、ドイツ語、フランス語
NTSC, Region All
※国内のプレーヤーで普通に再生ご鑑賞いただけます。
コンディション良好。
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■発送は、レターパックプラス、ゆうパック(おてがる版)東京発60サイズ を予定しています。
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