御存知!前衛・現代・民族音楽・ジャズロック系プログレッシヴ・ロックバンド Area 全盛期ライヴ盤「Are(A)zione」 リマスター紙ジャケット仕様二枚組限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
2007年度日本独自リマスターでございます。
日本特有の高音系で幾分杓子定規的ではございますがオリジナルに即しており、非常に良心的な音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは、Paola Tofani(G、Syn、Flute)、Patrizio Fariselli(Key、Bass Clarinet)、Demetrio Stratos(Vo、Key、Per)、Ares Tavolazzi(B、Trombone、Pocket Trumpet)、Giulio Capiozzo(Ds、Per)となります。
1975年5月~9月イタリア・ミラノ/ナポリ/リミニでのイタリア共産党等開催祭典での実況録音からの抜粋となります。
イタリアン・プログレッシヴ・ロックの代表的なバンドの中では一番アクが強い音楽性で前衛/現代音楽色・地中海音楽色が非常に強く、強烈で凄まじい複雑な演奏・アンサンブルを誇るArea。
Demetrio Stratosのヴォイス・パフォーマンスを重点に置いた現代音楽・民族音楽絡みのものや現代クラッシック系室内楽、そのもの現代音楽や前衛フリージャズ等、
ロック系Electric Musicに拘らぬ作風も含むという非常に興味深い音楽性。
そもそもロック音楽である事自体も拘っていない感のあるバンドではございます。
(めくるめく楽曲展開は共通するものの)一連の同時代のイタリアン・プログレッシヴ・ロック系バンドとは一線を画しており、華麗さやポピュラーさ、解り易さを拒絶した音楽性。
非常に刺激的で聴き手の音楽感性に挑んでくるかの様な鋭く攻撃的な音楽性である事は各作品一貫しており、まさに一世一代のバンドの感がございます。
さて今作。
Area全盛期のライブ盤ではございますが、一部というもの。
されど、当時の録音機材車を使用し録音制作されたライヴ盤でございます。
後に”Concerto Teatro Uomo”がリリースされ”全盛期Area”の全貌が明らかになりますが、会場録音で私的録音というもの。
何をか言わんや、でございます.............................
スタジオ録音に輪を掛けて凄まじい演奏・アンサンブル。
更には即興演奏やソロ面を含めて、Areaと言う音楽性が非常に良く分かるというものでございます。
バルカン~地中海音楽系民族音楽、Steve Lacy/John Cage/Steve Reich等々の前衛系現代音楽にジャズ/ロックやハード・フュージョン系の音楽性を掛け合わせ、
変拍子、変拍子、変拍子、変拍子、変拍子.................................................という感のある音楽性でございますが、非常にギラギラとした色彩感に溢れたもの。
今では複雑さでかの”Dream Theater”が比較として出て参りますが、あちらはHeavy Metalという「構築性の音楽」を重要な基礎としており、
尚且つ譜面を重視・進行というスタイルの音楽性。
Areaはジャズや当時のロック音楽を基礎に置いた事があり、寛容さと演奏・アンサンブル含めた自由さが音楽性のみならず演奏アンサンブルにも強く伺えるもの。
ライヴということもあり、それが強く打ち出された感がございます。
またスタジオでの「リンゴを食す」パフォーマンスが再現されているのもミソでございます.......................................
篤い聴衆の反応も非常に興味深いものがございます.............................................................
この機会に是非。