◇ 概要
学名 ニコチアナ・タバクム Nicotiana tabacum
品種名 ヒッコリー・プライアー Hickory Prior
伝統品種、固定種
2025年に収穫された種子
◇ 商品内容
果実一個と種子1つまみ分をビニールケースに封入。
◇ 葉たばこ産業における この品種の来歴や特性
黄色種、熱風乾燥型 flue-cured type
摘心しなければ120cm前後に、摘心すると2m程に生長する。
葉はわずかに波打ち、輪郭は卵型。
葉幅30cm 長さ76cm
強い香り、高ニコチン、定植後65~70日で成熟。
◇ 栽培の感想
地植え、鉢植えの両方を試したが、どちらもあまり大きくならなかった。
草丈も葉のサイズも小ぶりであった。
その原因は不明。
私がこの種子を入手する以前に、別の品種の遺伝子が交雑されていなければ、
その原因は、土質、施肥や潅水、あるいは天候等にあったのだろう。
葉は薄く柔らかいため貧相に見えたが、特に病気せず健康に育った。
成熟による葉色の変化は、とてもゆっくりで、全体が黄色くなる前に、
葉先の黄色くなった所から茶色になって行く。
それも品種の特性なのかどうか分からない。
専売公社の「たばこ品種図説」には、”細葉型、中生”としか紹介されていないのだが、
どう見ても細葉型ではなかった。
色々と腑に落ちないため、次年度以降また栽培してみたいと思う。
インターネット上では、この品種の葉たばこを空気乾燥するとVG同様の喫味になる等と紹介されているが、
熱風乾燥されたVGと同様の喫味になるという意味で書かれているのだとすれば、まずあり得ない話である。
熱風乾燥は糖分を多く残すための処置であり、空気乾燥は酸化による成分の変化を狙っているわけだから、
同じ黄色種同士で別々のキュアリングを施した結果がそっくりな喫味になるとは考え難い。
◇ 注意喚起
私が撮影した画像や商品の説明文を無断で転用しアマゾンで高値で転売している人がいます。
偽物をまされるなど種々のトラブルが報告されているようです。
私はアマゾンに一切出品しておらず、今後する予定もありません。